こんな疑問を解決!
- MT4が使えるおすすめのFX会社は?
- 各FX会社の特徴やスペックの違いは?
- FX業者を選ぶ際の注意点は?
世界最高のチャートソフト「MT4(メタトレーダー4)」を使うには、MT4に対応したFX会社で口座開設をする必要があります。
しかし、ネットで検索すると様々な情報が出てきて、中には金融庁に登録していない危険な海外FX業者を載せているサイトがあり、詐欺や出金トラブルも多発しているため注意が必要です。
ですがご安心ください。
この記事では、メガバンク出身の億トレーダーが、実際に使ったことがあるおすすめのMT4対応FX会社のみを取り上げ、メリット・デメリットを徹底比較していきます。
これからMT4を使いたい人は、この記事の中から最適なFX業者を選んでいきましょう。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
目次
MT4(メタトレーダー4)とは
MT4(メタトレーダー4)とは、ロシアの「メタ・クオーツ社」が開発したFXの取引プラットフォームのことです。
MT4を利用すると、豊富なチャート機能や自分好みにカスタマイズすることができ、ハイレベルなテクニカル分析をすることができます。
さらにプログラミングなどの専門知識を持ち合わせていれば、EA(自動売買ツール)を作成し、MT4上で稼働させて自動売買をすることも可能です。
MT4のツールそのものに関しては、FX会社によって違いはないですが、活用できるテクニカル指標の数や、独自のサービスを展開しているなど細かい点で違いがあります。
また、同じMT4対応のFX会社であっても、スプレッドやスワップポイント、約定力などFX会社のスペックが異なります。
つまりMT4を利用するためには、「どこのFX会社を利用するか」はとても重要なポイントといえます。
MT4とは?更に知りたい人は、以下の記事ご覧ください。
記事:MT4(メタトレーダー4)とは?ダウンロードから使い方をプロが解説
MT4対応のおすすめFX会社5社の比較一覧
MT4に対応しているおすすめの国内FX会社5社を一覧で比較しました。
各FX会社によって特徴や強みとしている部分が異なるので、自分に合ったFX会社を見つけるようにしていきましょう。
特におすすめはFXTFです。迷ったらこの1社は口座開設しておきましょう。
これらは全て金融庁に登録しているFX会社で、海外FX業者は含まれていません。
また、口座開設は無料で年間費などはかからず、MT4も無料で使用することが出来ます。
MT4対応のFX会社スプレッド比較
MT4が使えるFX会社のスプレッドを、主要5通貨ペアで比較をしています。
FXFT、楽天証券は原則固定のスプレッド制、サクソバンク証券とOANDA JAPANは変動スプレッド制となっています。
スプレッドの狭さを比べると、FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)が他社と比べて狭い水準と言えます。
MT4対応のFX会社スワップポイント比較
次に、MT4が使えるFX会社のスワップポイントを比較していきましょう。
スキャルピングやデイトレードであればスワップポイントはあまり関係ありませんが、ポジションを数日から数週間保有するスイングトレードであれば、スワップポイントの影響を受けます。
スワップポイントは現在の低金利政策の環境下、あまり差が付かない状態となっていますね。
MT4が使えるFX会社のその他スペック比較
MT4対応のFX会社で、その他の項目として、デモ口座、スマホ版アプリ、電話サポート、取引単位、通貨ペア数を比較していきましょう。
一方で、各社横並びとなっています。
取引単位は全て同じ1000通貨単位で違いはありません。
通貨ペア数で比較すると、サクソバンク証券が150種類以上と断トツで多いです。
ここからはそれぞれのFX会社のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
MT4おすすめ1位:FXTF
FXFTの最大の特徴は、スプレッドがドル円で0.2銭(原則固定)など、他の全てのFX会社と比較して業界トップクラスに狭い水準であることです。
なので、取引回数の多い短期売買を行う方に向いています。
また、MT4上で取引が出来るほか、インジケータもFXTFオリジナルの「ミニターミナル」というMT4上で使えるコンパクトな発注ツールも用意されています。
Windows版のMT4だけではなく、国内FX業者で唯一Macでも使用できるウェブ版のMT4も用意されています。
マーケット情報では、オンラインで視聴できるセミナーも用意されている点も有難いですね。
FXTFのメリット
FXTFには以下の3つのメリットがあります。
FXTFのメリット
- MT4のカスタマイズ性が優れている
- スプレッドが狭い
- Windows・Macの両方に対応している
FXTFのMT4は外部のインジケーターを、自分好みにカスタマイズして利用することが可能です。
たとえば外部で公開されているインジケーターを拡張して、取引しやすいように設定することもできます。
FXの取引おいてスプレッドはコストであり、狭いほどコストが抑えられます。
FXTFのスプレッドは先述させて頂いた一覧表からもわかる通り、他社と比較して極めて狭い水準となっています。
他社のMT4がWindowsのみ対応が多いのに対し、FXTFではMac専用のMT4が用意されています。
FXTFは取引ツールがMT4のみであることから、MT4の取引環境に力を入れているといえるでしょう。
FXTFのデメリット
FXTFのデメリットは以下の2つです。
FXTFのデメリット
- スキャルピングは禁止
- スプレッドとスワップは変動する
FXTFでスキャルピングを行うと警告メールが届き、最悪の場合口座が凍結される可能性があります。
スキャルピングとは数秒ごとに取引を何度も行うことで、FX会社のシステムにダメージを与えることからほとんどのFX会社で禁止されています。
MT4は豊富テクニカル指標が用意されており、短期での売買環境も整っていますが、FXTFでスキャルピングは禁止されていることに注意しましょう。
また、一部のユーザーから相場によってスプレッドとスワップが大きく変動する、との声が挙がっています。
特に午前4時から9時までは、スプレッドが変動制になるため、時間帯によってはスプレッドが広がることでコストがかかることに注意しましょう。
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MT4おすすめ2位:サクソバンク証券
サクソバンク証券は、外資系FX会社ですが、日本法人として金融庁に登録していますので国内の規制(レバレッジ25倍まで)に従っています。
最大の特徴は、通貨ペア数が150種類以上と圧倒的に多いことと、変動スプレッド制を導入しており、100%の約定率(外部機関調査)を提供している点です。
また、スキャルピングも歓迎しており、過剰取引で口座凍結になるリスクはありません。
外資系FX会社ですが、国内FX会社ということで、顧客資産は100%別に管理されていますので、万が一のことがサクソバンク証券に起こっても、顧客資産は保護されます。
サクソバンク証券のメリット
サクソバンク証券には以下の3つのメリットがあります。
サクソバンク証券のメリット
- 多数の通貨ペアを取引できる
- スキャルピングが可能
前述の通り、サクソバンク証券では150種類以上の通貨ペアを取り扱っており、様々な通貨ペアを監視して取引したい方に向いています。
また、スキャルピングも容認しているFX会社なので、スキャルピングをメインでトレードしたい方も、安心して利用することができます。
サクソバンク証券のデメリット
サクソバンク証券のデメリットは以下の2つです。
サクソバンク証券のデメリット
- スプレッドが変動制
- スワップポイントが低い
他社の多くのがスプレッドを原則固定にしているのに対して、サクソバンク証券のスプレッドは変動制です。
なので、相場状況によって狭い時もあれば、広がる時もあり、やや注意が必要です。
また、スワップポイントも水準は極めて低いため、スイングや長期でトレードする方はあまりおすすめしません。
MT4おすすめ3位:JFX
JFXはMT4に対応している国内FX会社であり、特にスキャルピングを主体とする短期トレーダーに人気のあるFX会社です。
取引アプリが使いやすいことに加えて、約定スピードも最速0.001秒(平均0.005秒)と早いです。
スキャルピングといった短期売買も公式的に容認されているので、安心して取引することができます。
JFXのメリット
JFXのメリットは以下の3つです。
JFXのメリット
- スキャルピングを公認
- 「10秒足のチャート」がある
- オリジナルのインジケーターは10種類
JFXは国内FX会社の中でも、スキャルピングを公認している珍しいFX会社です。
また、スキャルピングをしたい人にとっては、秒足でのチャート機能は使いたいところですが、JFXがスキャルピングを公認していることもあり、そのような取引環境に合ったツールが多く用意されています。
中でも「10秒足チャート」という特殊なチャートが用意されており、1秒や2秒といったさらに短い時間でのチャートも用意されています。
他社のMT4やFXの取引ツールでは、秒足チャートを取り扱うところは少ないため、秒足チャートを活用したい人はチェックしておきましょう。
他社にはない特徴的なインジケーターが備わっていることも、JFXの特徴といえるでしょう。
JFXのデメリット
JFXのデメリットは以下の2つです。
JFXのデメリット
- MT4はチャート機能のみで発注はできない
- スプレッドが広がりやすい
JFXのMT4は、あくまで分析用のツールとして活用する機能しかなくトレードは出来ません。
そのため分析用でMT4、決済注文は別のツールと、2つのツールを同時に使いこなす必要があります。
また、MT4の利用に限らず、通常口座の場合でも相場が荒れる時にスプレッドが広がってしまいます。
特に毎月第一金曜日に発表されるアメリカの雇用統計や、FRBの金融政策が発表される時など、スプレッドが大きく変動するため注意しましょう。
公式HPのスプレッドはあくまで固定表示であり、実際は時間帯によって変動することを覚えておくといいでしょう。
MT4おすすめ4位:OANDA JAPAN
OADNA JAPANも、海外に拠点をおくOANDAの日本法人です。
OADNA JAPANの特徴は、40種類以上のテクニカルインジケーターを標準搭載している他、他の顧客の注文状況を確認できるオープンオーダーなど多彩な分析機能があることです。
ただし、東京サーバーやNYサーバーなど、選択肢が多い他、分析機能もやや複雑であることからも、中級者以上におすすめのFX会社です。
OANDAのメリット
OANDAのメリットは以下の3つです。
OANDAのメリット
- 最大71の通貨ペアがある
- MT4がスマホアプリに対応している
- 50種類以上のテクニカル指標とEAを利用可能
OANDAのMT4には3つのコースが用意されており、「東京サーバーコース」「ベーシックコース」「プロコース」から選ぶことができます。
注意点として「ベーシックコース」では最大71通貨ペアが取引可能ですが、「東京サーバーコース」では28通貨ペアしか取引できないことに理解しておきましょう。
OANDAで初めてMT4口座を開設する方は、「ベーシックコース」での開設を公式HPでも勧めています。
他社ではMT4がスマホアプリに対応していないことが多いですが、OANDAではios、Androidともに対応しています。
さらに通常の取引の「fx Trade」とMT4で同時にログイン可能なため、二つを同時に使うことも可能です。
OANDAのMT4はテクニカル指標も50種類以上あり、ツールの充実度は高いといえるでしょう。
OANDAのデメリット
OANDAのデメリットは以下の2つです。
OANDAのデメリット
- スワップポイントが低め
- 情報量が少ない
OANDAは他社に比べてスワップポイントが低いため、スワップポイント狙いの取引には向きません。
これはOANDAが元々海外FX会社であったことから、スワップポイントに力を入れる国内FX会社と比較するとどうしても劣ってしまいます。
また情報の見やすさについても不満がある方もいるようで、他社のツールと併用しながらトレードする人もいるようです。
ただしすでに別のツールを使ってトレードをしている人であれば、大きな影響はないといえるでしょう。
MT4おすすめ5位:楽天証券
改めて説明する必要もないですが、大手ネット証券会社のFXです。
国内大手ネット証券会社で唯一、MT4に対応している先です。
ただし、注意点としては、MT4が使用可能な「楽天MT4口座」と、MT4が使えない「楽天FX口座」に分かれており、楽天MT4口座は通常の楽天FX口座と比べてスペックがやや落ちます。
例えば、スプレッドがドル円で原則固定0.5銭(楽天FX口座は0.3銭)と広くなっています。
よって、楽天で既に口座を持っている人や、大手で取引したい人以外は、あまりおすすめできません。
楽天証券のメリット
楽天証券のメリットは以下の3つです。
楽天証券のメリット
- MT4でEAを利用可能
- MT4がスマホアプリに対応している
楽天証券のMT4もOANDA同様に、MT4でEAをインストールして自動売買を行うことができます。
MT4でEAによる自動売買を考えている人にとっては、チェックしておくべきでしょう。
楽天が大手IT企業ということもあり、スマホアプリは充実しているといえます。MT4のスマホアプリはios、Androidともに利用可能です。
楽天証券のデメリット
楽天証券のデメリットは以下の2つです。
楽天証券のデメリット
- MT4では楽天スーパーポイントを貯めることができない
- スプレッドが広め
楽天FX口座では取引量に応じて楽天スーパーポイントを貯めることができますが、MT4口座は対象外となっています。
楽天スーパーポイントを貯めたい人は、楽天FX口座で取引するといいでしょう。
先述の一覧表にも記載させて頂きましたが、他社と比べてスプレッドが広めな点に注意しましょう。
スプレッドを重視し、取引コストを抑えたい人は楽天証券のMT4は向かないといえます。
MT4対応の国内FX会社比較のまとめ
以上、MT4が使える国内FX会社をまとめていくと、以下のようになります。
MT4対応のFX会社の選び方
- 狭いスプレッドで選ぶなら、FXTF
- 通貨ペア種類の数で選ぶなら、サクソバンク証券
- スキャルピングするなら、JFX
- 分析機能で選ぶなら、OADNA JAPAN
- 大手の信頼度で選ぶなら、楽天証券
MT4対応のFX会社もたくさんありますが、それぞれスペックが異なるため、自分の目的に合ったFX会社を選んでいきましょう。
また、プロ専業トレーダーのように複数画面でMT4を使用したい人は、【MT4を複数インストール&複数画面で表示させる方法】をご覧ください。
MT4による「自動取引」に興味を持って各社のデモ口座を開いて、「自動取引」を試してみましたが、デフォルトで開く4つの通貨ペアによる「自動取引」の動作がどのような「設定」で動作しているかを「確認できない」ことに「違和感」を覚えました。
EA(エクスパートアドバイザー)によるバックテストを踏まえて、「自動取引」にその設定を反映させることが分かり「安心しました」が、このやり方は「ひとつの通貨ペア」にしか、適用できないようです。
こうした事を考えると、MT4は本来、インジケーターを使って「裁量取引」をするためのツールで、「自動取引」は「おまけ」のような気が致します。いかがでしょう。