こんな疑問を解決!
- 株とFXの違いは?
- 株とFXでどっちが儲けやすいの?
- 初心者におすすめの方は?
今回はこんな疑問を解決していきます。
これから投資を始める方は、株とFXのどちらが稼ぎやすいのか知りたいと思っているでしょう。
そこで今回の記事では、メガバンク出身で現役の億越え投資家が、株とFXのそれぞれの特徴を解説し、どちらが初心者におすすめなのかを解説していきます。
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
株とFXのどっちが稼ぎやすいのか解説
株とFXの違いと、どちらが稼ぎやすいのかを動画で解説していますのでご覧ください。
動画を見られない人は、以下の記事でもしっかり解説していますよ!
株とFXの6つの違い
株とFXの違いは細かく挙げれば切りがないですが、主な違いは以下の6つです。
株 | FX | |
---|---|---|
投資対象 | 企業 | 通貨 |
銘柄数 | 4,000社以上 | 10~20通貨 |
変動要因 | ミクロ | マクロ |
金利・配当 | 年2回 | 毎日 |
取引時間 | 9時~15時 | 24時間 |
レバレッジ | 3.3倍(信用取引) | 25倍 |
それぞれ詳しく解説をしていきます。
違い1:投資対象
株式投資というのは、将来のビジネス拡大が予想される企業に投資をすることです。
例えば、ある企業が将来的に今よりも大きくなりそうだなと感じたら、その会社の株式を買っておくことで、将来、株価が上昇すれば利益を取ることが出来ます。
一方、FXは外国為替証拠金取引のことで、通貨の価値が将来的にどうなるかを予想して、投資をするものです。
また、株も為替も、価格の上昇だけではなく、下落を予想して売りから仕掛けることも可能です。
記事:【FX入門講座】FXとは?を基礎から初心者向けに解説(全8記事)
違い2:銘柄数
株式投資の場合、国内の上場企業だけでも4,000社は超えていますので、かなり投資対象は広いと言えます。
それぞれの銘柄でチャートも違えば、企業業績も違うので、初心者の方だと、銘柄選びだけでも一苦労するでしょう。
一方、FXの場合は多くてもせいぜい20通貨ペアであり、実際にはその中でも米ドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなど、主要通貨と呼ばれるものは10通貨前後なので、的を絞りやすいと言えるでしょう。
違い3:変動要因
一般的に、株は個々の企業の業績が最も大きな変動要因となりますが、FXはグローバル経済や政治、地政学的リスクなど、より広範囲の影響を受けます。
例えば、世界的に景気が悪い時でも、画期的な発明をした企業があれば、その株価は上昇する可能性が高いです。
つまり、株はよりミクロ(極小)的な視点が求められ、FXはよりマクロ(大規模)な視点が求められます。
違い4:金利・配当
長期運用で株やFXに投資をする人もいるでしょう。
ここで金利や配当の受取のタイミングも異なります。
株の配当は原則年2回ですが、FXの場合はスワップポイントと呼ばれる金利利息が毎日発生します。
なので、FXで米ドルやトルコリラなどの金利が高い通貨に投資をし、金利利息を定期的に積み増しすることで、複利の効果を最大限効かせることが出来ます。
記事:FX長期運用で不労所得を得る方法!1年で+72万円の金利利息が発生
違い5:取引時間
株式の取引時間は9時~15時ですが、FXの場合は24時間です。
ちなみに、どちらも土日は市場が休みなので、取引は出来ません。
なので、日中に相場が見られる方であれば、株でもFXでも取引出来ますが、昼間の仕事が忙しい方であれば、帰宅後に取引できるFXの方が向いていると言えるでしょう。
記事:FXの時間帯ごとの特徴と初心者が勝ちやすいおすすめ取引時間
違い6:レバレッジ
レバレッジとは、預入資金よりも多い金額を取引できる仕組みのことです。
株式では信用取引で資金の3.3倍まで取引することが出来ますが、FXでは資金の最大25倍まで取引することが出来ます。
レバレッジを掛ければ、その分利益も2倍、3倍と増えますが、逆にリスクも高くなるので注意が必要です。
ただ、どちらもレバレッジ、つまりいくら取引するかは自分で決められるので、1倍で取引すれば心配することはないでしょう。
FXの方も、資金と同じ取引額のレバレッジ1倍で取引が可能です。
記事:FXレバレッジとは何?危なくない理由を動画で分かりやすく解説!
株とFXのどっちが儲けやすいの?
「結局、株とFXのどっちが儲けやすいのでしょうか?」
結論から言えば、株で勝てる人はFXでも勝てますし、FXで儲けられる人は株でも儲かります。
細かな違いはあれど、チャートを使って値動きを予想するテクニカル分析は株でもFXでも同じです。
記事:FXテクニカル分析とは?初心者におすすめ9種類を現役プロが解説
では、全くの投資未経験者なら、株とFXのどちらを先に始めるべきでしょうか?
それは、FXの方が以下3つの理由から有利と言えます。
FXの方が有利な理由
- 監視チャートがFXの方が少ない
- FXの取引は24時間可能
- インサイダー取引がFXにはない
理由1:監視チャートがFXの方が少ない
一つ目の理由は、投資銘柄がFXの方が圧倒的に少ないので、監視するチャートを絞れる点です。
1つの銘柄をチャート分析して勝てない人が、他のチャートを分析しても勝てるようになるわけがありません。
なので、初心者にとっては数が多い株式は難易度が高く、通貨ペアが限られているFXの方が取り組みやすいと言えます。
ちなみに、株でもFXでもチャートを分析するテクニカル分析は一緒です。
FXのおすすめチャートは以下の記事をご覧ください。
記事:FX初心者におすすめチャートソフト5つを現役プロが紹介
理由2:FXの取引は24時間可能
2つ目の理由は、FXは24時間取引可能である点です。
日中に仕事があるサラリーマンであれば、株式の短期トレードはほぼ不可能であると言えます。
もし株に手を出したら、昼間の値動きが気になって本業の仕事に身が入られないでしょう。
一方、FXは24時間取引が可能である上、最も値動きが大きくなるのは欧米時間(16時~24時)です。
なので、帰宅後に取引を始めても、十分稼げるチャンスがあるのです。
理由3:インサイダー取引がFXにはない
3つ目の理由は、FXにはインサイダー取引が無いです。
株の場合、「仕手」や「インサイダー」などのトラブルもあります。
取引量が少なく、手軽に購入できる企業の株が急騰している場合は、仕手株の可能性があるのです。仕手集団が多額の資金をつぎ込み、不当に株価を上げ、利食いして売り抜けていきます。この株を掴んでしまうと、株価の急落に泣くことになってしまいます。
大企業であれば仕手集団の影響を受けることはありませんが、インサイダー取引のような不当な取引が発生する可能性はあります。
一方でFXは世界中で取引されているために、少数の投機筋が故意に動かすことが難しくなっているのです。特に米ドルやユーロ、円、ポンドなどのメジャー通貨は圧倒的な取引量を誇っているので公平です。
FXも政治情勢によって大きく変動することはありますが、ニュースや声明は、ネットなどでリアルタイムに情報を入手できます。こうしてFXの公平性は保たれているのです。
これからFXを始める人は、以下のおすすめのFX会社をご覧ください。口座開設は無料で手数料も発生しません。
株とFXの違いまとめ
株とFXの違いは以下の通りです。
株とFXの違い
- 投資対象:株は企業、FXは通貨
- 銘柄数:株は4,000社以上、FXは10~20通貨ペア
- 変動要因:株はマクロ、FXはミクロ
- 金利・配当:株は年2回、FXは毎日
- 取引時間:株は9時~15時、FXは24時間
- レバレッジ:株は3.3倍、FXは25倍
株は安心、FXは危険という言葉を耳にすることがありますが、そのようなことはないのです。
「資金管理」「リスクマネジメント」をしっかり行っていくことで、FXの方がローリスクでトレードできるといえます。
ちなみに勉強する内容は似ています。FXの知識やスキルが株式投資にも役立てることが可能です。
ですから、投資初心者はまずFXに挑戦するのがベストでしょう。ここでテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を学び、自分のメンタルをコントロールする経験を積むべきです。
何を、どう学べばいいのかにつきましては、無料学習コンテンツ「FXトレーディングカレッジ」を参考にしていただければと思います。