FX(外国為替証拠金取引)と株式投資はよく比較されますが、実は共通点も多いです。

チャートを分析して、今後の相場を予測する「テクニカル分析」などは、どちらも似たようなものが多いですね。ローソク足の見方は同じですし、「移動平均線」はどちらでも重要なテクニカル指標とされています。

テクニック的にも、売り買いの転換サインとして注目されるのが、期間の違う2本の移動平均線の重なりのタイミング「ゴールデンクロス」「デッドクロス」になります。

インジケーターも、純国産のテクニカル指標「一目均衡表」や、統計的なアプローチをする「ボリンジャーバンド」などは重宝されています。

チャートだけではありません。FXも株も、政治情勢や経済状況、金利の変化といった「ファンダメンタルズ分析」の影響を同じように受けています。

「米国の金利が変動→株価も変動→為替相場も変動」というように、FXと株は相関が強いのです。証券会社の中でもFXを扱っていることが多く、それが似た者同士としてFXと株が見られている要因でしょう。

しかし、FXと株では大きな違いがあります。

今回はその違いを明らかにし、投資初心者にとってどちらが有利なのかについてお伝えしていきます。

FXと株の違いとは?

投資と投機はどう違うのか?

FXは「投機」、株は「投資」と区別されることがよくあります。逆に、どちらも「投資」という言葉を使用するケースもあります。

投機と投資は違うのでしょうか?

こちらは明確な定義がないので、実際のところ区別が難しいです。

大まかに区別すると、機は「機会」のこと、つまり「チャンス」のことです。為替相場の上がり下りのサインを見逃さず、そのチャンスに資金を投じるのが投機になります。

一方で、資は「資金」であり「資本」のことです。企業や経営者に資金を投じ、資本形成するのが投資です。企業や経営者はそのお金で設備を充実させ、事業を拡大し、生産性を高め、増収することで企業価値を高めていきます。すると株価も上がっていくことになります。

 

FXでは短期的なトレードが「投機」、中・長期的なトレードが「投資」と考えられがちです。理由としては、短期トレードはリスクが高く、中・長期的なトレードはリスクが低いからでしょう。

株でも短期トレードを繰り返す手法がありますが、こちらは「投資」というよりも「投機」に近いと考えられています。

一般的には、「投機」は危険、「投資」は安全という認識の方も多いですが、それはトレーダーのやり方次第です。

ギャンブルのように資金を費やしていくのであれば、確かにリスクは高いでしょう。しかし、「リスクマネジメント」をしっかり行い、目標やルールを設定してトレードしていけば、「投資」よりも「投機」の方が危険ということにはなりません。

結論としては、「投機」か、「投資」か、ということにこだわる必要はないということです。

FXは少額から始められる

リスクだけを考えると株の方が恐ろしいです

株式投資の最も大きなリスクは、企業が「倒産する」「上場廃止になる」ことです。そうなると、ほぼ紙切れ同然となってしまいます。売りが殺到するためにストップ安が続き、取引が成立せず、売却できずに見守っているだけというケースもあります。

その点、FXでは価値がゼロになるということはありません。強いトレンドが発生し、相場が急騰したり、大幅下落したとしても、トレードできなくなるという心配はないのです。

FXには倒産やストップ安がないということが大きいでしょう。しっかりと資金管理をしてトレードをしていけば、株よりもFXの方が安心といえます。

 

投資初心者にとって、株よりもFXの方が始めやすい点は他にもあります。

株の銘柄は日本株だけで見ても4000ほどあり、どの銘柄でトレードすればいいのか、初心者には悩みどころですね。

FXは約20種類の通貨からペアを選ぶので(通貨ペアはその組み合わせになります)、株の銘柄に比べて迷うようなことはほとんどありません。

しかもFXは小さな資金から始めることが可能です。

株の場合は基本的には最低100株、または1000株が単元株数になります。

すぐに投資した企業が倒産することは考えられないですが、何が起こるかわからないのが現代です。1銘柄に投資を集中させてしまうのはリスクが高すぎます。リスクヘッジのために複数の銘柄を購入する必要があるのです。

そう考えると、株を始めるのであれば、最低でも100万円の資金がないと、トータルで勝つことは難しくなります。

 

FXで必要な資金額について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考下さい。

記事:FX初心者に必要な資金は? いくらから始めるのが理想的なのか?

株と比較した際の、FXのメリット

取引時間の限定

少額から始められるということは、それだけリスクが低くなりますので、FXの大きなメリットになります。

それ以外にも、株と比較した際のFXのメリットはいくつかあります。

そのひとつが「取引時間」です。株式取引は、基本的に証券取引所が開いている時間帯のみに限定されます。ちなみに最も時間の短い東京証券取引所の場合、前場は9:00~11:30、後場は12:30~15:00となっています。

FXは平日であれば24時間取引可能です。副業で投資を始める場合、本業の時間帯にはなかなかチャートを確認したり、トレードできませんが、FXであれば仕事が終わって帰宅してからでも問題ありません。

「自分のライフスタイルに合わせることができる」ことは、FXの大きなメリットでしょう。

特に為替相場が大きく変動するのが、日本時間の夜になりますので、日中にチャートなどを分析できなくても、ハンデにはなりません。

 

各時間帯の値動きの特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考下さい。

記事:FX時間帯別の値動きの特徴とおすすめの取引時間はどこ(東京、欧州、米国)?

インサイダー取引がなく公平

株の場合、「仕手」や「インサイダー」などのトラブルもあります。

取引量が少なく、手軽に購入できる企業の株が急騰している場合は、仕手株の可能性があるのです。仕手集団が多額の資金をつぎ込み、不当に株価を上げ、利食いして売り抜けていきます。この株を掴んでしまうと、株価の急落に泣くことになってしまいます。

大企業であれば仕手集団の影響を受けることはありませんが、インサイダー取引のような不当な取引が発生する可能性はあります。

一方でFXは世界中で取引されているために、少数の筋が故意に動かすことが難しくなっているのです。特に米ドルやユーロ、円、ポンドなどのメジャー通貨は圧倒的な取引量を誇っているので公平です。

FXも政治情勢によって大きく変動することはありますが、ニュースや声明は、ネットなどでリアルタイムに情報を入手できます。こうしてFXの公平性は保たれているのです。

まとめ

レバレッチを利用すればFXの場合、資金の25倍までのトレードが可能です。株も信用取引ができますが、それでも資金の3倍ほどになります。この差も、FXが少額で始められる要因になっています。

株は安心、FXは危険という言葉を耳にすることがありますが、そのようなことはないのです。「資金管理」「リスクマネジメント」をしっかり行っていくことで、FXの方がローリスクでトレードできるといえます。

ちなみに勉強する内容は似ています。FXの知識やスキルが株式投資にも役立てることが可能です。

ですから、投資初心者はまずFXに挑戦するのがベストでしょう。ここでテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を学び、自分のメンタルをコントロールする経験を積むべきです。

何を、どう学べばいいのかにつきましては、無料学習コンテンツ「FXトレーディングカレッジ」を参考にしていただければと思います。