こんな疑問を解決!

  • トレンド転換をどう判断したらいいの?
  • トレンド転換を利用したトレード手法は?

今回はこんな疑問を解決していきます。

FXトレードにおいて最も稼ぎやすいのは、トレンドが発生している通貨ペアを見つけて、そのトレンドについていけばいいのです。

しかし、トレンドは永遠と続くわけではありません。

いつかはトレンドの勢いが弱まり、レンジ相場になり、そして逆のトレンドが発生します。

そこで今回の記事では、具体的にテクニカル分析を用いて、トレンド転換を察知しFXで利益をあげるためのトレード手法について解説をしていきます。

この記事を最後まで読めば、FXの実力がレベルアップしますよ!

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

詳しいプロフィールはこちら

 

トレンド転換を使ったトレード手法を動画で解説

FXのトレンド転換を見極めて利益をあげる手法を動画で解説(約8分)していますのでご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も、記事を読んで復習しましょう。

相場にはトレンドとレンジしかない

為替相場には、上昇トレンド、下降トレンド、横ばい(レンジ)の3つの状況しかありません。

そして、FXトレーダーはそれらの状況を適切に見極め、上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り、横ばいなら様子見、という選択肢をするだけで利益をあげることができます。

上昇トレンド下降トレンド横ばい
相場環境 FXトレンド FXトレンド FXトレンド
取引買い売り様子見

ここで、トレンド方向に沿って仕掛けるトレード手法を「順張り(トレンドフォロー)」、トレンド方向とは逆の方向に仕掛けるトレード手法を「逆張り」と言います。

順張りと逆張り

  • トレンド方向に沿ってエントリー:順張り(トレンドフォロー)
  • トレンド方向とは逆にエントリー:逆張り

トレンドフォローのFX手法

トレンドフォローとは、トレンドを適切に見極めて、上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りをする手法です。

大きなトレンドが発生している最中にトレードすればよく、FX初心者でも大きな利益が期待できるのもトレンドフォローです。

今回の記事の本題はトレンド転換をとらえた逆張りですので、トレンドフォローについて詳しく学びたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:FXトレンドフォロー(順張り)手法と勝つための秘訣を徹底解説!

逆張りのFX手法

トレンドフォローとは真逆の、トレンド転換を察知し、上昇トレンドで売り、下降トレンドで買いをするのが逆張り手法です。

逆張り手法は、当たればトレンド初期の段階でエントリーできるので大きな利益を期待できますが、「だまし」が多いのも逆張り手法の特徴です。

なので、中上級者向きのテクニックですが、逆張りをマスターすれば、あらゆる相場状況に適応できるので勝率・利益率は一気にあがります。

トレンド転換をとらえたFX逆張り手法3つ

今回は、テクニカル分析でトレンド転換を予想し、逆張りトレードをする手法を3つ紹介します。

逆張りのトレード手法

  • RSIのダイバージェンス
  • ダウ理論のトレンド切り替え
  • ボリンジャーバンドのスクイーズ

RSIのダイバージェンス

一つ目の手法は、RSIのダイバージェンスを確認することです。

RSIとは、買われ過ぎ・売られ過ぎを示すオシレーター系のテクニカル分析ですが、トレンド転換を予想する際にも利用できます。

RSIの仕組みや使い方が分からない人は、以下の記事で先に予習しましょう。

記事:【FX勝率アップ】RSIの仕組みとダイバージェンスの手法を解説

 

そしてダイバージェンスとは、為替レートとRSI(オシレーター)の逆行現象のことを指します。

オシレーターの逆行現象のことをダイバージェンスと呼びます。
ローソク足の高値が切り上がっている上昇トレンドなのに、オシレーターの高値は切り下がっているケースが該当します。
またローソク足の安値が切り下がっているのに、オシレーターの安値が切り上がっている場合もダイバージェンスです。

引用:カブドットコム証券

以下のチャートはドル円の30分足ですが、為替レートは上昇トレンドにも関わらず、RSIは下降トレンドになっており、トレンド転換を示唆する『ダイバージェンス』が発生していることが分かります。

ダイバージェンスは、トレンドの勢いが弱まってきていることのサインですので、逆張りの売りを仕掛けるチャンスとなります。

ダウ理論にトレンド切り替え

2つ目の手法は、ダウ理論を使ってトレンド転換を予期しトレードする方法です。

ダウ理論とは、高値・安値の切り上げで上昇トレンド、高値・安値の切り下げで下降トレンドを示すテクニカル分析です。

ダウ理論について詳しく学びたい方は、以下の記事で予習をしましょう。

記事:ダウ理論とは?FXで稼ぐ手法や使い方を分かりやすく解説

 

以下のチャートはRSIで示したチャートと同じですが、上昇トレンドの勢いが弱まってきたところで、高値・安値の切上げから切下げに切り替わっており、ダウ理論では下降トレンドに突入したことになります。

ボリンジャーバンドのスクイーズ

3つ目の手法は、ボリンジャーバンドを使った手法です。

相場というのは、トレンド→レンジ→トレンド、という流れで形成されていますが、トレンドが発生するときはボラティリティ(価格変動率)が上昇し、その後、レンジになる過程でボラティリティが徐々に小さくなっていく特性があります。

そのボラティリティを視覚的に確認できるのが、ボリンジャーバンドです。

記事:【簡単】ボリンジャーバンドを使ったFXトレード手法2つを解説

 

以下のチャートを見ると、ボリンジャーバンドがスクイーズ(つまりボラが小さくなり)、その後、エクスパンションして、一気に上昇トレンドが形成されています。

では、この上昇トレンドが今後も続くかどうかの判断は、ボリンジャーバンドのバンドが更に広がるか、もしくは縮まるかに注目すればいいです。

実際のチャートでどうなったかというと、エクスパンション後、バンドが縮まり、上昇トレンドからレンジ相場に移行したことが分かります。

 

ここで注意点ですが、ボリンジャーバンド単体ではトレンド転換をしっかり察知するにはやや弱いです。

ではどうすればいいのか?

RSIやダウ理論など、その他のテクニカル分析を組み合わせればいいのです。

そうすることで、1個だけではなく、複数のテクニカル的根拠を確認することができるので、より勝率を上げることができます。

【実践例】逆張りのエントリーポイント

では最後に、今まで説明したトレンド転換を見極める手法を使い、実際にどのポイントで逆張りのトレードをすればいいのか説明していきます。

下図は、今まで使ってきたチャートと同じドル円の30分足チャートです。

 

RSIでダイバージェンスが確認でき、トレンド転換の可能性が高まっています。

ボリンジャーバンドでもバンドが縮まっており、以前のような上昇トレンドの勢いは消えているのが分かります。

そして、ダウ理論でも、高値・安値の切り下げが確認でき、トレンド転換が起きています。

 

このような場合、逆張りのエントリーポイントは以下の2つです。

一つのエントリーポイントは、下降トレンドライン(青線)が引けており、ライン上で下に反発する箇所(1)です。

下降トレンドラインが抵抗帯として機能しており、売り方向への圧力が強い箇所と予想できます。

二つ目のエントリーポイントは、やや遅いですが、水平線(赤線)を下抜けた箇所(2)です。

いずれのポイントも、上昇トレンドから下降トレンドへの転換の可能性が高い箇所であり、その後下降トレンドが発生すれば、大きな利益を期待できるポイントとなります。

まとめ

今回の記事では、FXでトレンド転換を利用し逆張りでトレードする手法3つを解説しました。

逆張りのトレード手法

  • RSIのダイバージェンス
  • ダウ理論のトレンド切り替え
  • ボリンジャーバンドのスクイーズ

トレンドに沿った順張りと、トレンド転換をとらえた逆張りが使いこなせるようになれば、どんな相場でも利益をあげることが出来るようになります。

それぞれの手法を使いこなせるようマスターしていきましょう。

トレンド転換やトレンド継続について別の切り口で学習したい人は、以下の記事もご覧ください。

記事:『トレンド転換・継続』を見極めるたった5つの判断方法とは?



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