こんな疑問を解決!
- 豪ドル円のスワップポイントの比較は?
- 豪ドル円の特徴は?
- 豪ドル円スワップ投資の注意点は?
銀行に円でお金を預けてもほとんど増えない中、「高金利通貨」として人気があるのが、オーストラリアの通貨である豪ドル(AUD)です。
そんな中、「FXのスワップポイントで運用をして、少しでもお金を増やしたい!」と考えている方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、豪ドル円(AUD/JPY)の特徴や、スワップポイントが高いFX会社、そして、投資の注意点について詳しく解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、一通り豪ドルの特徴が理解でき、FXスワップポイント狙いの投資を始められるようになりますよ!
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
豪ドル円スワップポイントの比較一覧
スワップ金利は、日々変動しており、どこのFX会社が一番高いのかどうかは、その時々で変化します。
なので、以下の中からお好きなFX会社を2~3社ほど開設し、状況によって使い分けていきましょう。
豪ドル円のおすすめFX会社ランキング
迷ってしまう方のために、豪ドル円のスワップポイント投資でおすすめのFX会社を順番に紹介しましょう。
これらから開設しておけば、まず間違いないと言えるでしょう。
セントラル短資FX
高金利通貨投資と言えば、セントラル短資FXは絶対に外せないFX会社です。
メキシコペソやトルコリラなどは業界トップであり、豪ドルも競争力のあるレートを提供しています。
また、1,000通貨単位から取引出来るほか、「みらいチャート」と呼ばれる為替レートを予想する機能チャートも充実しており、初心者向きのFX会社と言えます。
セントラル短資FXの特徴
- みらいチャート搭載
- 高金利通貨全般のスワップポイントは高水準
- 伝統のあるFX会社
LIGHT FX
みんなのFXと同じトレイダーズ証券が運営しているFX会社です。スペックはみんなのFXと同じであり、スワップポイント・スプレッドともにトップクラスになっています。
ではここで、どうしてトレイダーズ証券が2社もFX会社を運営しているのか疑問に思った方も多いでしょう。
実は、スワップ投資をする際は、通貨ペア毎に異なるFX会社を使い分けるのが常識なのです。もしこれをしないと、例えば、豪ドルが大暴落した時に、他の関係のない通貨ペアも巻き込まれて、全てのポジションが強制決済になるリスクがあります。
これを防ぐためにも、トルコリラはみんなのFX、豪ドルはLIGHT FX、などと用途に応じて使い分けている人が多いです。
LIGHT FXの特徴
- みんなのFXと同じトレイダーズ証券が運営
- スワップ、スプレッドともに最良水準
- 1000通貨単位から取引可能
みんなのFX
おすすめなFX会社が、トレイダーズ証券が運営しているみんなのFXです。豪ドルの他、トルコリラなどのスワップポイントも高く、口座数も32万突破と人気がうかがえます。
スワップポイント狙いの投資をするなら、まさに必須のFX会社と言えます。
豪ドル円に関しては、高いスワップポイントに加えて、スプレッドも0.5銭とトップクラスに狭く、また1000通貨単位から取引できるのでFXで積み立て運用などにも適しています。
みんなのFXの特徴
- スワップポイントも非常に高い水準
- 1000通貨単位から取引可能
- 自動売買システムも装備
3位:DMM FX
DMM FXは、言わずと知れた人気FX会社です。
ただ、豪ドル円のスワップポイントやスプレッドが他社と比べて若干劣る他、10,000通貨単位から取引可能なので、初心者にはあまり向いていないでしょう。
DMM FXの特徴
- 平日24時間電話サポート
- 高水準のスワップポイント
- 10,000取引単位
ヒロセ通商
ヒロセ通商は、豪ドル円に関して業界トップクラスのスワップポイント、スプレッドともに業界トップクラスの水準を誇っています。
また、5年連続でオリコン顧客満足度調査第1位(FX取引 総合)の会社です。
ここで、その時々の相場環境によって、ヒロセ通商とみんなのFX(LIGHT FX)のどちらのスワップポイントが高いかは変化するので、状況に応じて使い分けていくのがいいでしょう。
ヒロセ通商の特徴
- スプレッドは0.5銭と狭い
- 1,000通貨単位から取引可能
- オリコン顧客満足度調査第1位
FXブロードネット
総合力が特に優れているFX会社がFXブロードネットです。
FXブロードネットは、スプレッドが業界トップクラスに狭い他、豪ドル円のスワップポイントも高水準です。
短期売買やスイングトレードなどの裁量取引から、トラッキングトレードという自動売買、そして、豪ドル円のスワップ運用まで幅広くカバーしています。
豪ドル円のスワップ投資をする方は、開設しておきたいFX会社です。
FXブロードネットの特徴
- スプレッドは最狭水準
- FX自動売買の機能あり
- 1,000通貨単位
岡三オンライン証券
岡三オンライン証券は、「くりっく365」が可能なFX会社です。
くりっく365は一言で説明すると、取引所取引のFXのことで、通常の店頭FX(個人投資家とFX会社が相対で取引)とは異なります。
透明性が高い他、約定力も優れているので、くりっく365で豪ドル円を取引したい人にはおすすめです。
岡三オンライン証券
- くりっく365の取引形態
- 店頭FXより透明性が高い
- 約定力が優れている
豪ドル/円(AUD/JPY)の特徴
次に、豪ドル円の特徴について見ていきましょう。
高金利通貨は、トルコリラやメキシコペソなど複数ありますが、豪ドルにしかないメリットもありますのでしっかり理解するようにしましょう。
豪ドル円のスワップポイント(金利)は高い
豪ドルはどれくらい金利が高い通貨なのでしょうか?
一つの指標である政策金利で比べると、日本の金利は0.10%ですが、豪ドルの金利は0.75%です。つまり、円を売って豪ドルを買うことによって、0.65%(0.75%-0.10%)の金利を受け取ることが出来るのです。
さらにFXの世界に落とし込んでみましょう。
豪ドル/円のスワップポイントが高いことで有名な「FXブロードネット」の場合、1日あたり1万通貨(1万豪ドル)のスワップポイントは現在で20円です(※値は日々変動します)。
仮に、豪ドル/円を10万通貨保有した場合(必要証拠金は約33万円)、1日あたりのスワップポイントは200円になるので、1年間(365日)で73,000円のスワップポイントを利息として受け取ることが出来ます。
銀行にお金を預けっぱなしにするよりも断然有利ですね!
毎日何もしなくてもお金が発生するのがスワップ投資の魅力だね!
豪ドルは他の新興国通貨と比べて安全性が高い
でも、「豪ドルよりもトルコリラやメキシコペソの方が金利は高いよ!」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
その通りです。金利だけを比べると、トルコリラは16.50%、メキシコペソは7.75%と、桁違いに高い状況です。
しかし、豪ドルは、トルコリラやメキシコペソなどとは決定的に違う点があります。
それは、豪ドルはムーディーズなど大手格付け会社により「AAA」という最高の評価を得るほど信用度が高い国の通貨ということです。
為替は株と違って、デフォルトなどのリスクは少ないが、国の経済状況が悪く信用度が低ければ、その通貨の価値は下がり続ける可能性があります。そうなってしまえば、いくら金利が高かろうが、為替レートの変動で損をしてしまう可能性が高いのです。
豪ドルは信用力もあって、金利も高いからバランスの取れた通貨ですね!
そうだね!では、その他の豪ドルの特徴も知っておこう!
豪ドルは資源国通貨
豪ドルのその他の特徴は、「資源国通貨」だということです。
資源国通貨とは、鉱物資源や農産物が国の経済を支えており、その資源価格によって通貨の価値が左右される傾向が強いのが特徴です。
オーストラリアには豊かな天然資源があり、屈指の資源国として有名です。
農業においては、小麦がメインになります。他には羊毛などが有名です。
鉱物資源では、鉄鉱石がメインで、他にも石炭やウラン、金などがあります。
そういった背景もあって、オーストラリアは長い期間に渡ってプラスの経済成長を遂げているのです。その期間はなんと、世界最長となっています。安定して+2%以上の経済成長を続けているのです。
ただし懸念材料がないわけではありません。それは輸出先の主要国として大きなカギを握っている中国の存在です。オーストラリアにおける輸出全体の30%以上を中国が占めているのです。
そのため、中国経済の影響を受けやすい状況になっています。2015年に中国株価が大暴落した際には、豪ドルも巻き込まれる形で下落しています。
2017年のGDP成長率が、7年ぶりにプラス成長の6.77%だった中国ですが、その不透明感はリスクとも考えられています。2018年のGDP成長率は6.50%と減速傾向になると予想される声も聞かれるからです。
オーストラリアなのに中国の景気に左右されるんですね?知りませんでした!
豪ドルへ投資する上で、中国の景気動向を調べずに投資するのははっきり言ってナンセンス!中国経済が下振れすれば、豪ドルの価値も下がる危険性が高まるんだよ!
豪ドル円の特徴 まとめ
- 金利が高く魅力的な投資先
- トルコリラやメキシコペソなどと比べて、信用力が高く安全性が高い
- 資源国通貨であり、原油などの動向に左右される
豪ドル円投資を始める際の注意点
豪ドル円のFXスワップポイント投資はどのように始めればいいでしょうか?
それでは最後に、FXで豪ドル円に投資する際の注意点について学びましょう!
ここからは、FXで豪ドルへ投資する際の注意点を見てきましょう。
スワップポイント投資のリスク
上図は「豪ドル/円」(AUD/JPY)の過去20年ほどのチャートです。
仮に何かしらの要因で急落した場合、豪ドルはどこまで値を下げるのでしょうか?
2008年のリーマンショック時が、最安値となっており、1豪ドル55円付近です。豪ドルの場合は、急落してもこの辺りが一旦の底になると考えらえます。
もし今からここまで値を下げた場合、1万通貨のロングポジションだと、約26万円の損失になります。レバレッチを効かせて10万通貨のロングポジションを保有していたとすると、約260万円の損失ですね。
260万円の含み損となると、個人投資家であれば、強制ロスカットになる可能性が高いでしょう。(※強制ロスカットやマージンコールの意味はこちら)
こう考えてみると、スワップポイントによるリターンよりも、為替差損によるリスクの方がはるかに大きいのです。
もしもの時の事を考えて、「ポジションの量をコントロールする」、「レバレッチを低く抑える」ことがリスク管理には重要になります。
いかに安全性が高い豪ドルであっても、スワップポイント狙いで多くのポジションを保有しているのは、とてもリスクが高いことだと認識しておきましょう。
リスク管理をして豪ドル円へ投資しよう
豪ドル円は高いスワップポイントに加えて、トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨と比べて信用力が高いというメリットがあります。
スワップポイントの運用はいかに損切りや強制ロスカットのリスクを避けるかにつきますので、リスク管理を徹底して、余剰資金の上手な運用を心掛けていきましょう。
豪ドル円のスワップポイントの実際の運用実績は以下をご覧ください。
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