FXで勝つためには、今後どちらに価格が変動するかを予想する必要があります。ただ、多くのトレーダーは、この上がるか下がるかのシンプルな2分の1の問題を攻略することができません。その理由は、ほとんどのトレーダーが何となく勘でトレードしているからです。

そこで今回は、FXで勝つために必要な価格変動を予想する方法をいくつか紹介します。どうやって価格変動を予想すればいいのかわからず、勘でFXをしていた方は、是非参考にしてみてください。

<この記事で分かること>
・FXで勝つために価格が上がるか下がるかを予想する方法が分かる
・何となく勘でトレードすることが無くなる

 

グランビルの法則

グランビルの法則とは、J.E.グランビルが200日移動平均線と株価を参考にして、8つのエントリーポイントを提唱したものです。

グランビルの法則

押し目買いや下げすぎからのリバウンドなど、4つの買いエントリーポイントと、戻り売りや移動平均線割れの売りなど、4つの売りエントリーポイントを推奨しています。

実際にFXに利用する際には、200日移動平均線よりも短いものを使用することになります。また、グランビルの法則だけで価格変動を予測せず、他の指標と総合的に考えて利用されるのが一般的です。

グランビルの法則は、多くの人が目にする基本的なテクニカル指標の移動平均線と価格だけを利用するシンプルな指標であり、大変有名な価格変動の法則であるため、最低限の知識として覚えておきましょう。

 

移動平均線について詳しく知りたい人は、【移動平均線の高勝率な使い方や設定とFXの手法を公開】もご参考下さい。

ダウ理論

ダウ理論は、チャールズ・ダウが提唱した価格変動の基本原則です。6つの基本原則からなり、時間軸や出来高の重要性などを説いています。

例えば、FXや株などで「既に織り込み済み」という言葉をよく耳にすると思いますが、これもダウ理論の基本原則の一つです。あらゆるニュースや経済指標などは、それをもとに取引された需給の結果、価格に織り込まれるという考え方です。

その他にも、一度トレンドが続くと明確なサインがない限り継続されるという基本原則があります。この原則をもとに、しばらく上昇が続くと判断してトレードに活かすこともできます。

明確なサインとは何なのか?これは上昇トレンドや下降トレンドの定義を考えればすぐにわかります。

例えば、上昇トレンドとは小刻みにつける前回の高値を更新して、前回の安値を割ることはありません。この定義を繰り返しながら、価格は上昇していきます。下降トレンドの場合は、前回の安値を更新しても、前回の高値を超えることはありません。

ダウ理論のトレンド判断

この定義から逸脱した場合に、トレンドが終わる明確なサインと考えます。上昇トレンドなら、前回の高値を超えれずに、前回の安値を割ってしまうといった具合です。

このようにダウ理論の知識があれば、様々な場面で価格変動の予想に役立ちます。

 

ダウ理論について詳しく知りたい人は、【【ダウ理論とは?】FXで稼ぐ手法や使い方を分かりやすく解説!】をご覧ください。

プライスアクション

シンプルに価格の値動きだけに注目して、一定の定石を参考にして価格変動を予測する手法をプライスアクションと言います。

プライスアクションは多くの欧米投資家が参考にしていると言われており、この多くのトレーダーが意識しているということに大きな意味があります。

シンプルな値動きから価格変動を分析するため、どうしてもサインが遅れがちな他のテクニカル指標と違い、早いタイミングで状況を判断できることが最大のメリットです。また、価格変動のみのシンプルな定石のため、どんな投資対象でも、どんな時間軸でも比較的機能しやすいと言われています。

いつの時代も本質的な人間心理は変わりません。価格変動による欲望や恐怖などの一定場面でのパターンを定石として落とし込んでいるため、毎回人間心理を予測しなくても、その場面での人間心理を考慮した価格変動を予測することができます。

例えば、プライスアクションを知らなくても、一般的によく意識されるのがピンバーです。ピンバーとは上髭や下髭のことで、多くの人が天井や底値圏での出現で強い意識をします。

プライスアクション

 

(引用:FXブロードネット

他にも、複数のローソク足の動きをセットとして判断するスラストやランウェイなど、多くの定石があり、プライスアクションはシンプルながら多くの場面で応用できます。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析は価格変動を予測する王道の分析方法です。今後の大きな流れを掴むことができれば、その方向にトレンドが出ているときに、安心して相乗りすることができます。

ただ、短期的な取引を繰り返すFXトレーダーには、あまり重要視されていないのが現実です。経済指標や高官発言などの突発的な価格変動ですら、ファンダメンタルズではなく、値動きそのものに対応しようとします。

比較的期間の長いトレードをしない限りは、最低限の知識だけで十分なのかもしれませんね。ただ、深い見識があるに越したことはありません。

 

ファンダメンタルズ分析について知りたい人は、【ファンダメンタルズ分析とは?】もご参考下さい。

複数のテクニカル指標で分析

価格変動を予測するうえでテクニカル指標は欠かせません。先程紹介した移動平均線以外にも、ボリンジャーバンド一目均衡表RSIストキャスティクスなど、数え始めたらきりがありません。

ただ、これら単体で価格変動を予測しても、ピタリと当てることは難しいでしょう。そのため、複数のテクニカル指標を分析して、総合的に判断することが求められます。

さらにテクニカル指標には、トレンド系とオシレーター系があります。トレンド系とは相場の方向性を示す指標で、主に順張りする際に参考になります。

一方、オシレーター系は買われすぎや売られすぎなどの相場の行き過ぎ度合いを示す指標であり、主に逆張りをする際に参考になります。

この相反する2つのタイプの指標を総合的に考え、最終的に価格変動の予想をすることも可能です。

時間軸の違うチャートで分析

時間軸の違うチャートを使って、価格変動を予測する方法もあります。例えば、週足と日足できれいな上昇トレンドが継続しているのなら、4時間足の押し目で購入するといった具合です。

他にも、1時間足が上昇トレンドで、5分足が微下げなら、これも押し目のチャンスとして5分足の反転と同時にエントリーするのもひとつの方法です。

実際に取引する際に利用しているチャートは、より期間の長いチャートのトレンドの影響を受けています。そのため、月足・週足・日足すべてが上昇トレンドの時に、5分足の上抜けブレイクに乗れば、利益が出る可能性は高まります。

相関関係がある指標を参考にする

相関関係がある指標を参考にするのも、価格変動を予測するうえで大切なことです。例えば、ドル円は日経平均株価との相関関係が非常に高いです。その理由は、日本の大企業は円安のほうが儲かるからです。円安になれば日経平均株価が上がり、日経平均株価が下がれば円高になります。

その他にも、複数の通貨ペアのチャートを監視して、ある通貨ペアがブレイクしたら、相関関係がある通貨ペアで付いていく方法もあります。

FXで大切なことは予想より対応

FXで勝つためには、価格変動を予想することは必須です。しかし、それよりも大事なことがあります。それは自分の予想が外れたときに、どのような対応ができるかです。

例えば、10回連続で価格変動の予想を当てて稼いでも、次の1回で全部なくしてしまうようなトレードをしていては、遅かれ早かれ退場です。そうならないために、予想が外れたときにどう対応するか事前に決めておき、間違っても致命傷を負わないポジション量に抑えなければいけません。

どれだけ稼いでいるFXトレーダーでも、予想を百発百中で当てることはできません。6割当てていれば、十分勝ち組トレーダーになれます。このことを肝に銘じて、予想の精度を上げるだけでなく、間違った時にどう対応するのか事前に準備することも心がけてください。


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FXトレーディングカレッジ 編集部

<アドバイザー:鈴木 拓也> 東京工業大学大学院卒。メガバンクの国内・海外支店にて為替ディーラー業務を経験後、独立。現在は、自己資金で投資を行う傍ら、FXを中心とした投資スクールを運営。日本証券アナリスト検定協会会員(CMA)。