こんな疑問を解決!

  • テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いは?
  • テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどっちが有利なの?
  • 初心者はどっちを学習すればいいの?

今回はこんな疑問を解決していきます。

FXや株などの投資では、チャートを使ったテクニカル分析と、経済や金融政策などを分析するファンダメンタルズ分析の2つがあります。

では結局、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどっちが有利なのか?

今回の記事では、元銀行員で現在はFXトレーダーをしている筆者が、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いや、どっちが有利なのかを徹底解説していきます。

この記事の監修者
suzuki_gazou

鈴木 拓也

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了(工学修士)
  • メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経て投資家/実業家に転身
  • 株式会社フィンテラス代表取締役

 

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は全く違う相場を予想する方法です。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析

  • テクニカル分析:チャートにより将来の値動きを予想する方法
  • ファンダメンタルズ分析:経済や金融動向から将来の値動きを予想する方法

まずは、基本的なことですが、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析について理解しましょう。

テクニカル分析について

テクニカル分析とは、チャートを使って過去の値動きから将来の方向性や価格の水準を予想する分析手法です。

テクニカル分析は、相場の方向性を把握する「トレンド系」と、買われ過ぎや売られ過ぎを判断する「オシレーター系」の2種類に分けることが出来ます。

移動平均線や一目均衡表などはトレンド系のテクニカル分析、RSIやMACDなどはオシレーター系のテクニカル分析になります。

例えば、下のチャートはテクニカル分析の代表格である移動平均線を表示させたものです。

 

テクニカル分析について詳しく学習したい人は、以下をご覧ください。

記事:FXテクニカル分析とは?初心者におすすめ9種類を現役プロが解説

ファンダメンタルズ分析について

ファンダメンタルズ分析とは、世界経済の動向や金融政策、政治情勢などを分析し、将来の為替相場の値動きを予想する手法です。

テクニカル分析がチャートを使って「値動き」に注目して予想するのに対して、ファンメンタルズ分析は価格に影響を与える全ての領域を対象に含みます。

カバーする領域は広く、例えば、ドル円であれば日本と米国の経済や金融政策の動向は当たり前ですが、その他の国のユーロ圏や新興国の経済や金融政策の動向も、間接的にドル円の値動きに影響していきます。

 

ファンダメンタルズ分析について詳しく学習したい人は、以下をご覧ください。

記事:FXファンダメンタルズ分析で勉強すべき3大項目と役立つ情報源を紹介

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどっちが有利か?

では、ここでテクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどちらが有利なのでしょうか?

もちろん、どちらも極めるに越したことはないのですが、今回の記事では、特に個人投資家が利益を上げる上で、ということに焦点を当てて考えてみたいと思います。

為替相場を動かすのはファンダメンタルズ

まず、為替相場の大きなトレンドを決めるのは、テクニカル的な要因ではなく、常にファンダメンタルズ的な要因であることを頭に入れておかなければなりません。

テクニカルトレーダーは、各テクニカルポイントを意識してトレードを行うため、短期的には為替相場がそれらのテクニカル的な要因で動くということはあり得ます。

例えば、何度も反転しているレジスタンスラインがあったとし、そのラインで反転したり、またはブレイク後に一気に上昇したりするのは、テクニカル的な要因がマーケットで意識されているがために起こる現象です。

関連記事:【圧倒的に稼ぐ!】水平線の正しい引き方とFXトレード手法を解説

 

しかし、テクニカル的なサインが相場の大きな流れ、つまりトレンドを決めることはあまりないと言っていいでしょう。

なぜなら、マーケットの主要プレイヤーである、機関投資家やヘッジファンドは、テクニカル的要因だけで巨額の資金を動かすことはありません(一部のヘッジファンドは除く)。

ファンダメンタルズ分析で個人が戦うのは難しい理由

では、個人投資家もファンダメンタルズ分析でトレードをするべきなのでしょうか?

これについては、個人がファンダメンタルズ分析でトレード戦略を考えても勝つことはかなり難しいと言えます。

私も金融機関の為替ディーラーから個人トレーダーになった時に一番苦労したのが、手にできる情報量が格段に減ったことです。

プロの時は、各外資系の証券会社から高品質のマーケットレポートがこれでもかという程送られてきて、情報に困ることはありませんでした。

また、金融機関の人間が使用するBloomberg等の情報端末(1台数百万円は年間かかると噂)では世界中のニュースが瞬時に流れてくるので、例えば為替レートが誰かの発言や何かの事件で急に動いた時などは、その理由が一瞬にして把握出来ました。

しかし、個人1人でこれらをプロ並みにそろえるのは難しく、やはり情報量という点では圧倒的に不利な戦いを強いられるわけです。

 

ファンダメンタルズのおすすめニュースサイトは以下をご覧ください。

関連記事:FX情報ニュースサイトのおすすめ7選!初心者は必ず読むべき

テクニカルとファンダメンタルズの比率

では、個人投資家はどうすればいいのでしょうか?

答えは簡単で、テクニカル分析をメインにしつつ、ファンダメンタルズ分析をサブの武器として使えばいいのです。

 

また、トレードスタイルによっても、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の比重は異なります。

下図は、トレードスタイル毎のテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の比率の目安を示したものですが、数分から数十分でトレードするスキャルピングではファンダメンタルズ分析の知識はほぼ必要ありません。

また、デイトレードも相場の流れを見る時は多少は必要ですが、エントリーから利確のタイミングまで、ほぼテクニカルが中心となります。

一方、スイングから長期のトレードでは、ファンダメンタルズ分析の比率を増やした方が勝率は上がります。

もちろん、テクニカルだけで勝てている人もいると思いますが、先ほど説明した通り、相場が大きく動く裏には必ず何かファンダメンタルズ的な要因がありますので、それを無視する理由はないでしょう。

 

各トレードスタイルについて以下で学習しています。

記事:FXトレードスタイル4つの種類と初心者にピッタリの手法の見つけ方

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の比較まとめ

相場を予想するアプローチには、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2つがあります。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析

  • テクニカル分析:チャートにより将来の値動きを予想する方法
  • ファンダメンタルズ分析:経済や金融動向から将来の値動きを予想する方法

 

相場の大きなトレンドを決めるのはファンダメンタルズであり、それを無視して戦うのは、明かりも付けないで戦場に行くのと同じです。しかし、ファンダメンタルズ分析のみで個人がFXで稼ぐのは難しいです。

FXトレーダーは、各トレードスタイルに応じてテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の比重を調整するアプローチが有効であると言えます。

 

今回の記事の内容を動画でも説明(約6分)していますのでご覧ください。



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