こんな疑問を解決!

  • FXのルールは何が有効?
  • ルールを守らないとどうして損するの?
  • 初心者におすすめのルールは?

今回はこんな疑問を解決していきます。

FXの世界で安定的に稼ぎ続けるためには、絶対にやってはいけない大原則のようなものがいくつかあります。

それらのルールが守れないようだと、安定的に稼ぐことは難しく、投資資金がどんどん減り、しまいにはFXの世界から強制退場させられてしまう可能性が高まります。

そこで今回は、私が銀行員時代から今でも大切にしているFXトレードをする際の絶対遵守のルール4つを紹介します。

もし少しでも当てはまるという方は、紙に大きく書いて、デスクから見えるところに貼っておくといいでしょう。

この記事の執筆者
suzuki_gazou

鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役

  • 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
  • 東京工業大学大学院修士課程修了
  • 三井住友銀行の本店・香港支店にて為替ディーラー業務に従事し、投資家/経営者に転身
  • FXや米株インデックス、高配当株などで運用する億投資家
  • 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など

詳しいプロフィールはこちら

 

破れば負けは確実のFXルールを動画で学ぶ

FXで守らなければならないルールについて動画で解説(約13分)していますのでご覧ください。

 

鈴木拓也鈴木拓也

動画をご覧になった方も、下の記事を読んで復習しましょう。

FXで厳守するべきルール4つ

FXで初心者からプロまで、間違いなく守らなければならないルールは以下の4つです。

FXのルール4つ

  • 明確な根拠の無い時はエントリー禁止
  • ナンピン買い・売りは原則禁止
  • 必ず損切りを設定し、離す方向への変更は禁止
  • 負けた後の売買逆転や金額を倍にすることは禁止

私は銀行で為替ディーラーを経験し、現在は個人で投資をしていますが、以下ルールのどれか一つでも守れないと、FXで負ける可能性がかなり高くなると断言できます。

以下、それぞれのルールの詳細について説明していきたいと思います。

ルール1:明確な根拠の無い時はエントリー禁止

最初のルールは「明確な根拠の無い時はエントリー禁止」です。

これは、プロでもやってしまいがちなことですが、特にチャンスでも無い相場で、その場の雰囲気やノリでポジションを作ってしまう人が多いです。

長年の経験があるベテランディーラーであれば、野生の勘のようなもので勝つこともあるとは思いますが、初心者や中級者が勘だけでトレードをするのは非常に難しく、たとえ勝てたとしても、それはただの運でギャンブルと同じ。

再現性もないので安定的に稼ぎ続けるのは難しいです。

そして、最悪なパターンは、大したチャンスでもない相場状況なのにも関わらず、大きなロットでエントリーをして大負けをし、将来訪れるビッグチャンスで怖じ気ついてしまいチャンスを逃してしまうことです。

負けが続けば、次のトレードは慎重になるため、本来のトレードスタイルが発揮出来なくなるかもしれません。

私の好きな相場の格言の一つに、「待つことは最善の選択肢である」という言葉があります。

何もポジションを取る事だけがFXではないのです。

相場の状況がよく分からない時には、戦略的に休み、無駄な損失を避けることも立派なトレーダーの証なのですね。

FXのルール1

  • 明確な根拠のない時はトレードを控えて次のチャンスを待つ
  • 雰囲気だけでエントリーはNG
  • 無駄な負けを減らし、高勝率な場面のみで勝負する習慣をつける

 

高勝率なエントリーポイントについて学習したい人は、以下をご覧ください。

記事:FX高勝率なエントリーポイントとは?【元為替ディーラーが解説】

ルール2:ナンピン買い・売りは原則禁止

2つ目のルールは「ナンピン買い・売りは原則禁止」です。

FXでトレードをする際には、事前にシナリオを描き、それに基づいてエントリーをするわけですが、ナンピンをするというのは当初のシナリオとは逆の方向に相場が動いているにも関わらず、更にポジションを増やす行為で基本的に危険です。

ナンピンは、戦略的に行うことが出来れば、平均コストを下げることが出来、その後に相場が自分の描いたシナリオ通りに動いてくれれば、ポジションも増えているので大きな利益を得ることが出来ます。

しかし、「自分のシナリオは絶対に間違っていない!」「今は逆に動いているけどすぐに戻るから今がチャンスだ〜」と思ってナンピンをし続けたら、結局相場は逆に動いたままで損失額を拡大させてしまった、傷口が更に広がってしまった、ということになります。

ナンピンをしていいケースとは?

例外的にナンピンをしていいケースがあります。

それは、事前にしっかりとルールを決めて、根拠となるテクニカルポイントが崩れていないことと、明確な損切りの水準が決まっている場合です。

例えば以下のケース。

主要トレンドが上昇トレンドなので、買いでエントリー(1)したとします。

その後、短期的な調整が続き、最初のポジションが含み損を抱えてしまいました。しかし、まだ主要な波のサポートラインは下にブレイクしておらず、その後上昇するシナリオは残っています。

この場合、損切りは必ずサポートラインの少し下に置くという条件の下、ナンピンを行うというのが戦略的なトレードの仕方の一例になります。

ただ注意しないといけないのは、人は何でも自分の都合のいいように解釈してしまうもの。

含み損を抱えても、「まだまだ大丈夫」と戦略なしにナンピンをし続けてしまうと、大きな損失を被ってしまいます。

FXのルール2

  • ナンピン買い・売りは原則禁止
  • もしナンピンをする場合には、事前に綿密なルール化が必要

 

ナンピンについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

記事:FXはナンピン手法では勝てない理由を解説

ルール3:必ず損切りを設定し、離す方向への変更は禁止

3つ目のルールは「必ず損切りを設定し、離す方向への変更は禁止」です。

FXで大負けする人の理由は、ほぼこの損切り注文(逆指値注文)を置いていないことが原因です。

損切り注文はエントリーと同時に必ず置くようにしましょう。

エントリーをしたら、損切りは置かずにマーケットをずっと見ている人がいますが、はっきり言ってかなり危険です。

ドル円やユーロドルなど、流動性が高い通貨ペアであれば、そこまでリスクは大きくないのかもしれませんが、いつ何が起きてもおかしくないのがマーケットです。

初心者の方はなかなかこの怖さが分かりずらいかもしれませんが、何か政治的・地政学的イベントが急に発生し、強制ロスカットになってしまうケースもあるのです。

そんな時、損切り注文を置いていたら、損失額を最小限に抑えることができるのです。

また、損切り注文を置いても、それを遠ざける方向に変更したら全く意味がありません。

損を確定したくないから、「もう少し耐えれば元に戻るかな」という甘い期待が、最終的に損を拡大する結果につながるのです。

FXのルール3

  • 損切り注文は必ず設定し、遠ざける方向には変更しない
  • 突然の相場急変動の場合にも、損切りを置いておけば損失を最小化できる

 

また、損切りは損失限定させるだけでなく、トレード戦略の組み立てにおいても重要です。

エントリー前にはリスクリワードを常に意識しておく必要がありますが、損切り幅に対して、期待利益幅が大きくないと、FXで利益を残すことは出来ないでしょう。

記事:FXのリスクリワードとは?勝率90%でも破産する理由をズバリ解説!

ルール4:負けた後の売買逆転や金額を倍にすることは禁止

4つめのルールは、「負けた後にすぐ反対の売買をすることや、金額を増やして取引することは禁止」です。

FXでは、感情を乱された時点で負け確実です。

トレードをしていてすぐに熱くなり、負けたらポジションを倍にしたり、サイドをど転したりする人が多いですが、そんなことを繰り返していたら資金が底をつくのは時間の問題です。

トレーディングにおいて怒りはマイナス以外の何でもなく、百害あって一利なしです。

もし自分が冷静なトレードが出来ていないなと感じた時は、すぐにトレード画面をシャットダウンし、その日は相場から離れるなどのルールを作りましょう。

ルール4

  • 負けた後に反対方向の売買したり、金額を増やして売買したりするのは禁止
  • 感情に流された時点で負ける可能性が高くなる

 

感情のコントロールについては、以下の記事もご参考下さい。

記事:FXで感情を完全に排除してコントロールする2つの方法とは?

FXのルールが守れない場合の対処法

せっかく作ったFXのルールなのに、実践で守れなければ何の意味もありません。

FX初心者の方でルールを守れない場合は、以下の対処法を取り入れてみて下さい。

ルールを守れない場合の対策

  • 罰則を作る
  • 生活面から見直す

罰則を作る

ルールを1つ破ったら、自分が受ける罰を作って下さい。

罰は何でもいいのですが、例えば、「昼食を抜きにする」「腹筋を10回する」「お酒を1日止める」などです。

そして、誰かパートナーがいれば、その人に公言してみましょう。

人間は弱いもので、誰も見ていないところでは手を抜きがちですが、先生やパートナーなど、監視の目があれば真剣度も変わってくるでしょう。

生活面から見直す

FXでルールを守ることが難しい場合、生活面も乱れている可能性があります。

なので、例えば朝起きたら1日のスケジュールを決めてその通りに行動したり、1日1回は○○するなどの習慣を意識してみましょう。

生活面でもルールを守れない人が、FXだけでルールを守るのは難しいので、普段から規律のある生活を送ることを意識していきましょう。

FXルールのまとめ

以上が、FXで守らなければならないルール4つになります。

FXのルール4つ

  • 明確な根拠の無い時はエントリー禁止
  • ナンピン買い・売りは原則禁止
  • 必ず損切りを設定し、離す方向への変更は禁止
  • 負けた後の売買逆転や金額を倍にすることは禁止

もちろん、これ以外にも、重要なルールはあると思います。そこは、自分自身のトレードを見つめ、オリジナルのルールを作っていきましょう!

今回の記事を読んだ人は、以下の記事も一緒に学習しましょう。

記事:FXで稼げない人の『理由第1位』が10万人データから判明



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