こんな疑問を解決!
- FXで取引できる通貨ペアの種類は?
- 初心者におすすめの通貨ペアは?
- 各通貨ペアにはどんな相関関係があるの?
FXでは20~30種類を超える通貨ペアの取引が可能ですが、その全てに手を出す必要はありません。
あれもこれもとたくさんの通貨ペアに手を出せば、勝率は大きく下がってしまいます。
では、FX初心者におすすめの通貨ペアはどれか?
今回の記事では、代表的なおすすめ7種類の通貨ペアを取り挙げ、各通貨ペアの特徴や相関関係を解説します。
FX初心者の方は、この記事で説明する通貨ペアの特徴を完全にマスターしましょう!
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
FX通貨ペアの7種類の特徴を動画で学ぶ
FX通貨ペアの代表的な種類や特徴について動画(約10分)で説明していますのでご覧下さい。
動画をご覧になった方は、以下の文章を読んで復習していきましょう。
FXで取引できる通貨ペアの種類一覧
FXでトレード出来る通貨ペアは、FX会社毎によって異なります。
日本のFX会社では、約20通貨ペアが平均ですが、海外のFX会社になると、更に取引出来る通貨ペアは増えます。
以下は、大手FX会社であるDMM FXの通貨ペアの一覧となります。
DMM FX 通貨ペア一覧
通貨ペア | スプレッド | 提示率 |
---|---|---|
USD/JPY米ドル/円 | 0.2銭 | 96.50%以上 |
EUR/JPYユーロ/円 | 0.5銭 | 96.11%以上 |
GBP/JPYポンド/円 | 1.0銭 | 95.50%以上 |
AUD/JPY豪ドル/円 | 0.7銭 | 96.20%以上 |
NZD/JPYNZドル/円 | 0.8銭※ | 96.32%以上 |
CHF/JPYスイスフラン/円 | 1.8銭 | 96.08%以上 |
CAD/JPYカナダドル/円 | 1.7銭 | 96.13%以上 |
ZAR/JPY南アランド/円 | 1.0銭 | 96.26%以上 |
EUR/USDユーロ/米ドル | 0.4pips | 95.96%以上 |
GBP/USDポンド/米ドル | 1.0pips | 95.46%以上 |
通貨ペア | スプレッド | 提示率 |
---|---|---|
AUD/USD豪ドル/米ドル | 0.9pips | 95.90%以上 |
NZD/USDNZドル/米ドル | 1.6pips | 96.07%以上 |
USD/CHF米ドル/スイスフラン | 1.6pips | 95.97%以上 |
USD/CAD米ドル/カナダドル | 1.8pips | 96.11%以上 |
EUR/GBPユーロ/ポンド | 1.0pips | 95.91%以上 |
EUR/AUDユーロ/豪ドル | 1.5pips | 95.55%以上 |
EUR/NZDユーロ/NZドル | 3.5pips | 95.52%以上 |
EUR/CHFユーロ/スイスフラン | 1.8pips | 96.33%以上 |
GBP/AUDポンド/豪ドル | 1.6pips | 95.26%以上 |
GBP/CHFポンド/スイスフラン | 2.8pips | 95.74%以上 |
※NZドル/円のスプレッドはキャンペーン中です。
これらの中からチャンスがある通貨ペアを探し出してトレードを行いますが、通貨ペア全てを監視する必要はありません。
スプレッドが広く、値動きが小さい通貨ペアは、投資家にとって不利なので、トレードしても意味がありません。
例えば、EUR/NZDやGBP/CHFなどはスプレッド(取引コスト)が広く、取引高はほとんど無いので除外するべきです。
FX通貨ペアおすすめ7種類の特徴
FXで取引する通貨ペアは、今回紹介する7つの通貨ペアだけで十分と言えます。
逆に、むやみに通貨ペアを増やす必要はなく、稼いでいるプロの中には、むしろ通貨ペアを1つか2つに絞っている人もいるくらいです。
以下の通貨ペア7つの特徴と関係性について今回は解説をしていきます。
通貨ペアのおすすめ7種類
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- ポンド/米ドル(GBP/USD)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- ポンド/円(GBP/JPY)
- 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
- ニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)
最初はUSDなどの表記に慣れないかもしれませんが、だんだんと覚えていきましょう!
米ドル/円(USDJPY)の特徴
米ドル/円は世界第二位の取引シェアを誇る通貨ペアです。
米ドル/円の特徴としては、ユーロやポンドなどの欧州通貨と比べて、値動きが緩やかであるといった点があります。
また、リスクオンになれば円安となり、逆にリスクオフになれば円高になるといった特徴もあります。
リスクオフで円高になる理由について学習したい人は、以下記事をお読みください。
記事:【結論】リスクオフで円高(円買い)になる2つの理由を銀行員が解説
そして、東京時間(9時~15時)はもちろんですが、欧米時間(15時~24時)にも活発に売買が行われる通貨ペアなので、1日を通してトレード出来る通貨ペアであると言えるでしょう。
米ドル/円のレートは、日米の経済動向や金融政策の動向に左右されます。
例えば、米国が金融政策で利下げをすれば米ドル安円高になったり、米国の景気が良くなれば、米ドル高円安になったりします。
米ドル/円(USD/JPY)の特徴
- 他の欧州通貨(ユーロやポンドなど)と比べて値動きが緩慢
- 取引量は世界第二位
- アジア時間だけでなく、欧州時間や米国時間にも活発に売買される
- 日米の金融政策の動向や経済動向に影響される
- リスクオンになると円安へ、リスクオフになると円高へ推移
メディアで使われる「ドル円上昇」や「円相場が反落」などの意味については、以下の記事をご覧ください。
記事:ドル円上昇の意味は?円安?混乱しやすい表現を一発で理解しよう!
米ドル/円(USDJPY)におすすめのFX会社
DMM FX
米ドル/円の取引におすすめのFX会社はDMM FXです。DMM FXは初心者からプロまで幅広い層に使われている人気FX会社であり、スプレッドも米ドル/円0.2銭(原則固定、例外あり)と業界で最も狭い水準です。
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ユーロ/米ドル(EUR/USD)の特徴
ユーロ/米ドルは、世界で最も取引量が多い通貨ペアです。
米ドル/円と比べて、値動きが激しく、アジア時間は比較的緩やかな値動きですが、欧州時間(15時~)に入ると、急に値動きが激しくなります。
また、ユーロ/米ドルは、他の通貨ペアと比べて、一度トレンドが発生すると比較的その方向に動きやすいといった特徴があります。
その他、ユーロ/米ドルは、欧州や米国の金融政策や経済動向に左右されます。
例えば、2014年にECB(欧州中央銀行)が金融緩和を実施した際には、ユーロ安のトレンドが発生しました。
また、最近ですと、2017年から2018年は、ECBの金融緩和からの出口への動きが意識され、ユーロ高のトレンド(ユーロ/米ドルの上昇トレンド)が発生しました。
ユーロ/米ドル(EUR/USD)の特徴
- 取引量は世界第一位
- アジア時間は緩慢な値動きであるが、欧州時間にかけて値動きが激しくなる
- 比較的トレンドが続く傾向がある
- ユーロ圏と米国の金融政策や経済動向に影響される
ユーロ/米ドル(EUR/USD)におすすめのFX会社
LIGHT FX
ユーロ/米ドルでおすすめはLIGHT FXです。LIGHT FXでは、ユーロ/米ドルのスプレッドが0.3pips(原則固定、例外あり)と業界トップクラスに狭い他、約定力が99.9%と極めて高いです。
ポンド/米ドル(GBP/USD)の特徴
ポンド/米ドルは世界第三位の取引量を持つ通貨ペアです。
米ドル/円、ユーロ/米ドルと比べて更に値動きが激しく、1日に100pips以上動くことも普通です。
値動きが激しいのでチャンスも多いですが、しっかりとリスク管理を徹底したトレードを実施しないと、大きな損失を被ってしまいます。
以下のチャートは、ポンド/米ドルの1時間足ですが、数時間で約140pips急落し、その後、また数時間で急落を全て戻して上昇しています。
しっかりと戦略を持ってトレードをしないと、すぐにロスカットされてしまうリスクが高いです。
また、ポンド/米ドルは、英国と米国だけでなく、ユーロ圏の金融政策や経済動向の影響も受けます。
一例ですが、「ユーロ圏の景気が減速」すると、ユーロ売りに加えて同じ欧州通貨であるポンドも売られることがあります。
なので、よりファンダメンタルズの守備範囲は広がると考えていいでしょう。
ポンド/米ドル(GBP/USD)の特徴
- 取引量は世界第三位
- アジア時間は緩慢な値動きであるが、欧州時間にかけて値動きが激しくなる
- ユーロ/米ドルよりも更に値動きが激しい
- 英国と米国の金融政策や経済動向に影響される
- ユーロ圏の金融政策や経済動向の影響を間接的に受ける
ポンド/米ドル(GBP/USD)におすすめのFX会社
セントラル短資FX
ポンド/米ドルの取引でおすすめはセントラル短資FXです。セントラル短資FXはスプレッドが狭く、スピード注文もあるので、短期売買でポンドを取引したい投資家にもおすすめです。
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ユーロ/円(EUR/JPY)の特徴
ユーロ/円はFXトレーダーに好んで取引されている通貨ペアで、米ドル/円に比べると値動きがやや激しくなります。
また、ユーロ/円の最大の特徴は、米ドル/円とユーロ/米ドルのレートに左右される点です。
どういう事なのか説明すると、ユーロ/円は(EUR/JPY)、米ドル/円(USD/JPY)とユーロ/米ドル(EUR/USD)のレートを掛け算した架空のレートです。
よって、ユーロ/円自体が単体で独立して存在している訳ではなく、米ドル/円とユーロ/米ドルによって組成されたレートなのです。
- EUR/JPY = EUR/USD × USD/JPY
- 例)EUR/USD=1.1200、USD/JPY=100円の時、EUR/JPYは、EUR/JPY=112円(1.1200×100)
つまり、ユーロ/円をトレードする際には、ユーロ/円そのものに加えて、ユーロ/米ドルと米ドル/円の動向も注視しないといけないということです。
もし、ユーロ/円でロング(ユーロ買い円売り)をする時、上記式からユーロ/米ドルが上昇するか、米ドル/円が上昇するかしなければ、ユーロ/円のレートも上昇せず、利益はあがりません。
また、ユーロ/米ドルが上昇しても、それよりも大きく米ドル/円が下落してしまうと、最終的にはユーロ/円が下がり損をします。
このように、クロス円(ドルを含まない通貨ペア)の取引をする際には、ドルストレート(EUR/USD、GBP/USDなどの基軸通貨ペア)と米ドル/円のレートの両方を注意しなといけないのです。
ユーロ/円(EUR/JPY)の特徴
- 米ドル/円よりもやや値動きが激しい
- ユーロ/円は、ユーロ/米ドルと米ドル/円のレートを掛け算したもの
- ユーロ/米ドルと米ドル/円の両方の通貨ペアに注意する必要がある
ユーロ/円などのクロス円について詳しく知りたい人は、以下の記事もご参考下さい。
関連記事:クロス円とドルストレートの違いについて
ユーロ/円(EUR/JPY)におすすめのFX会社
FXブロードネット
ユーロ/円でおすすめはFXブロードネットです。スプレッドが0.5銭(原則固定、例外あり)と業界トップクラスの低スプレッドの他、チャートや取引ツールが使いやすくFX初心者に人気のFX会社です。
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ポンド/円(GBP/JPY)の特徴
ポンド/円は、米ドル/円、ユーロ/円よりも更に値動きが激しい通貨ペアです。
また、上記のユーロ/円の場合と同じように、米ドル/円(USD/JPY)とポンド/米ドル(GBP/USD)のレートを掛け合わせたものがポンド/円のレートとなります。
よって、ポンド/円のトレードをする場合には、ポンド/円単体の値動きに加えて、米ドル/円とポンド/米ドルの値動きにも注意しないといけません。
- GBP/JPY = GBP/USD × USD/JPY
- 例)GBP/USD=1.3300、USD/JPY=100円の時、GBP/JPY=133円(1.3300×100)
ポンド/円(GBP/JPY)の特徴
- 米ドル/円、ユーロ/円よりも値動きが激しい
- ポンド/円は、ポンド/米ドルと米ドル/円のレートを掛けたもの
- ポンド/米ドルと米ドル/円の両方の通貨ペアに注意する必要がある
ポンド/円(GBP/JPY)におすすめのFX会社
DMM FX
ポンド/円でおすすめはDMM FXです。DMM FXではスプレッドが狭いことに加え、平日24時間電話サポートなどもあり、初心者でも使いやすいFX会社と言えます。
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豪ドル/米ドル(AUD/USD)の特徴
豪ドルは、ポンド/米ドルに次いで第4位の取引量を持つ通貨ペアです。
豪ドルの特徴は、オーストラリアの景気や金融政策の影響を受けるはもちろんですが、それ以外も原油などといったコモディティ価格の影響や、石油消費大国である中国の景気動向の影響を受けるということです。
オーストラリアは資源国なので、例えば、原油価格が下がると、オーストラリアの景気減速が懸念されるので、豪ドル安になります。
加えて、中国のような消費大国の景気が減速した場合も、オーストラリアの景気後退の懸念が浮上しますので、豪ドル安になります。
豪ドル(AUD/USD)の特徴
- AUD/USDは世界第4位の取引量
- オーストラリアは資源国であり、石油価格や中国などの消費大国の経済の影響を受けやすい
豪ドル/米ドル(AUD/USD)におすすめのFX会社
GMO外貨
豪ドルの取引でおすすめはGMO外貨です。GMO外貨はGMOインターネットグループが運営しているFX会社で信頼度が高いです。また、スプレッドも業界トップクラスに狭い水準です。
ニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)の特徴
ニュージーランドドルも、豪ドルと同じように資源国通貨です。
オーストラリアは石油などの資源が豊富なのに対して、ニュージーランドは乳製品が有名です。
ただし、豪ドルと似たような値動きをすることが多いです。
ニュージーランドドルの場合は、豪ドルと比べて取引量はあまり多くはありません。
ニュージーランドドル(NZD/USD)の特徴
- 取引量はそこまで多くない
- 高金利通貨でスワップポイントが高い
- 豪ドルの影響を受けやすい
ニュージーランドドル/米ドル(NZDUSD)におすすめのFX会社
FXブロードネット
ニュージーランドドルの取引でおすすめはFXブロードネットです。FXサービス取引コストで満足度No.1を獲得(※ゼネラルリサーチ調べ)しており、低コストに加えて自動売買なども扱うことができます。
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その他、当サイトのおすすめ口座について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
通貨ペア毎の相関関係と相関係数
通貨ペアの相関関係とは、「ある通貨ペアが上昇すれば、別のある通貨ペアも上昇する」といったパターンのことです。
そして、その相関関係を数値的に表したのが『相関係数』です。
相関係数とは?
相関係数とは「-1から1の範囲で示され、1に近いほど正の相関関係にあり、-1に近いほど負の相関関係、0に近いほど相関が無い」ことを示す数値です。
そして、FXの通貨ペアでは、1に近いほど同じようなチャートになり、―1に近いほど逆のチャート(ひっくり返せば同じチャート)になることを示します。
以下はFXの通貨ペアの相関係数を並べたものですが、例えば、USD/JPYとEUR/JPYは相関係数が0.92になっており、USD/JPYが上昇すれば、EUR/JPYも上昇しやすいことを意味しています。
これは、上記で解説したEUR/JPYはUSD/JPYとEUR/USDの掛け算のレートであることからも理解出来るでしょう。
その他、CAD/JPYとMXN/JPYの相関係数は0.24であり、ほとんど相関がないことを意味します。
通貨ペア | USD JPY | EUR JPY | GBP JPY | AUD JPY | CAD JPY | NZD JPY | CHF JPY | ZAR JPY | CNH JPY | TRY JPY | MXN JPY |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USD JPY | 1.00 | 0.92 | 0.84 | 0.92 | 0.84 | 0.87 | 0.79 | 0.68 | 0.84 | 0.59 | 0.24 |
EUR JPY | 1.00 | 0.83 | 0.96 | 0.82 | 0.92 | 0.87 | 0.75 | 0.80 | 0.75 | 0.14 | |
GBP JPY | 1.00 | 0.83 | 0.70 | 0.83 | 0.56 | 0.68 | 0.93 | 0.49 | 0.52 | ||
AUD JPY | 1.00 | 0.87 | 0.95 | 0.83 | 0.83 | 0.83 | 0.73 | 0.19 | |||
CAD JPY | 1.00 | 0.84 | 0.77 | 0.78 | 0.70 | 0.64 | 0.17 | ||||
NZD JPY | 1.00 | 0.83 | 0.81 | 0.86 | 0.79 | 0.21 | |||||
CHF JPY | 1.00 | 0.59 | 0.56 | 0.77 | -0.16 | ||||||
ZAR JPY | 1.00 | 0.72 | 0.65 | 0.33 | |||||||
CNH JPY | 1.00 | 0.51 | 0.61 | ||||||||
TRY JPY | 1.00 | -0.15 | |||||||||
MXN JPY | 1.00 | ||||||||||
※USDZARは理論値を基に算出しています。(引用:松井証券) |
通貨ペアに円を含まない、ドルストレートの場合も以下のような相関係数になっています。
通貨ペア | USD JPY | EUR USD | GBP USD | AUD USD | USD CAD | NZD USD | USD CHF | USD ZAR |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USD JPY | 1.00 | 0.21 | 0.52 | 0.71 | 0.22 | 0.53 | 0.59 | -0.22 |
EUR USD | 1.00 | 0.34 | 0.67 | -0.14 | 0.64 | -0.33 | -0.47 | |
GBP USD | 1.00 | 0.55 | 0.16 | 0.54 | 0.54 | -0.35 | ||
AUD USD | 1.00 | -0.16 | 0.85 | 0.17 | -0.66 | |||
USD CAD | 1.00 | -0.20 | 0.38 | 0.44 | ||||
NZD USD | 1.00 | 0.00 | -0.62 | |||||
USD CHF | 1.00 | -0.04 | ||||||
USD ZAR | 1.00 | |||||||
※USD/ZARは理論値を基に算出しています。(引用:松井証券) |
通貨ペア5種類における相関関係
上記で解説した相関係数を元に、特に重要な通貨ペア5種類の相関関係を説明します。
相関関係を把握するためには、主要通貨である、「米ドル」「ユーロ」「ポンド」「円」のどの通貨が買われているか、売られているかを把握するのが一番です。
そして、それを把握するためにチェックする通貨ペアは、以下の5つを確認しましょう。
相関関係認識に重要な通貨ペア
- 米ドル/円
- ユーロ/米ドル
- ポンド/米ドル
- ユーロ/円
- ポンド/円
例1マーケットで米ドル買いが強まっている時、上記通貨ペアの値動きは米ドル/円上昇、ユーロ/米ドルとポンド/米ドルは下落、ユーロ/円とポンド/円は合成通貨なので(上記参照)横ばいという値動きになりやすいです。
例2今度はマーケットで円買いが強まっている時、上記通貨ペアの値動きは米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円は下落します。一方で、ユーロ/米ドルとポンド/米ドルはほとんど値動きはありません。
これは円が主導で、米ドル/円とクロス円が下落(円高)になっているということですね。
例3ユーロ買いになっている時は、ユーロ/米ドルとユーロ/円は上昇します。その他は、ほとんど値動きに関係はありません。
例4ポンド買いになっている時は、ポンド/米ドルとポンド/円は上昇しますが、その他の通貨ペアはポンドに関係なく、それぞれの通貨の値動きによって決まります。
このように、各通貨ペアの値動きを把握することで、相関やどの通貨が主導でマーケットが動いているかが分かるようになります。
なお、最近は各通貨の強弱が一目でわかるツールが増えており、便利なものを以下の記事で解説しています。
たくさんの通貨ペアを監視して、取引チャンスを広げたい人は、サクソバンク証券がおすすめです。
サクソバンク証券の通貨ペア数は業界最多の150通貨以上と非常に多いです。
また、外資系FX会社ですが、日本の現地法人もあり金融庁の法令に従っており、信頼できます。
スプレッド(米ドル円) | 通貨ペア数 | キャンペーン |
0.29銭 (変動制) | 150通貨以上 | なし |
手数料 | 取引単位 | サポート体制 |
無料 | 1千通貨 | 平日9~18時 |
通貨ペア毎の特徴を知って取引しよう!
以上、FXでトレード出来る通貨ペアと、おすすめ通貨ペアの特徴でした。
FXで安定して稼ぐためには、それらの通貨ペアの特徴や値動きのクセを理解していないとなかなか勝つことは出来ません。
FX初心者の方は、まずは、取引量も多く、値動きが緩やかな米ドル/円から始め、その後、ユーロ/米ドルやポンド/米ドル、ユーロ/円やポンド/円などに挑戦してみるのがいいと思います。
また、クロス円(ユーロ/円やポンド/円など)は、プロの世界では直接取引はされておらず、トレードをする際には、米ドル/円とドルストレートのそれぞれの値動きを気にする必要があるので、やや注意が必要でしょう。
今回の記事は、以下の「ステップ3:FX通貨ペアの種類」でした。
順番に知識を身につけたい方は、次のステップ4:FX注文の種類をご覧ください。
基本的にテクニカル分析を利用した短期トレードを行っているのですが、ドル円だけでなく他の通貨ペアでも取引しようとする際はクロス円のEUR/JPY・GBP/JPYよりもドルストレートのEUR/USD・GBP/USDの方が動きが明確で取引しやすいですか?
円が絡まない通貨ペアは取引経験が少なく、レートの桁も普段と異なるので混乱してしまわないか心配です。
個人投資家の方であれば円が絡んだクロス円が一般的ですが、逆にプロの世界ではクロス円はマイナーでドルストレートが一般的です。
ドルストレートの方が、動きは読みやすいですね。
https://fx-megabank.com/fx-basic/cross-yen/
成程、ドル円以外のドルストレートでも取引していけるように頑張ります。
FX初心者です。お世話になります。
たまたま、外為オンラインの「デモ取引」がやり易かったので、この4ヶ月程、色々と試しています。
鈴木さんのYoutube動画で、EUR/JPN等の「クロス通貨」は「お薦め」と言えないというお話を聞いて、ドル直接取引のEUR/USDとGBP/USDを同社の「iサイクル2」で試すことにしました。ところが、「決済損益」が「円価」(USD/JPN)で計算されていることを見て、「アレ?」と思いました。
「決済損益」をドル円レートで計算するのであれば、結局は「クロス通貨」取引になるのではないだろうかという事です。まだ、FX取引は始めたばかりですが、どうなのでしょう。ご意見を聞かせて貰えないでしょうか。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
決済通貨の円換算について、正確に理解されていますね。
損益についてのみ考えればご指摘の通りですが、GBP/JPYはあくまでGBP/USDとUSD/JPYの合成レートであり、トレードでは両通貨ペアの動向を分析する必要があるので「クロス円」は「ドルストレート」に比べて難易度が高い、と説明しております。
早速、ご返事頂き有難うございます。
ユーロとポンドの「ドルストレート」と「/JPNクロス」の両方をこの1日半、外為オンラインの「iサイクル2」で試しに4本をセットしてみました。
本当は1週間位と思っていましたが、「黒人差別抗議」による本日(6/11)の大幅ドル下落による「含み損」の急増が激しくなったので、急遽、「iサイクル2」の実行を強制ストップさせました。
最終損益の結果は、EUR/USD:-6,419円、EUR/JPN:-1,360円、GBP/USD:-24,346円、GBP/JPN:-34,900円でした。
外為オンラインの取引数量は「1万通貨単位」ですので、素人には「ハイリスク・ハイリターン」に感じられます。私は、4ケ月で「デモ取引」を2度「パンク」させました。(ポンド相手の取引で「買った」ことは一度もありません)
鈴木さんは、他社の「自動取引」もテストされています。私もその評価を参考にさせて頂いています。ただ、「初心者」には「勝つことは難しい」としか思えません。「どうすれば良いのだろう」と考えるのですが、「iサイクル2」の事例でいえば、「含み損」が急増した場合に、「ポジション状況」に転載された個々の取引を「-3,000円」位で「自動的に」強制損切する機能があれば、「何とかなるのでは」と愚案しています。如何でしょうか?今は「気づいた時」に「手作業」でひとつひとつ「強制損切」しています。時々「ため息」が出ます。何か、良い方法はないものでしょうか。お知恵をお貸し頂ければ幸いです。
ペアにも、単なるペア作りだと思っていたものが、お互いの経済的背景がこんなに左右するものだと、はじめてわかり、勉強になりました。
通貨ペアの動画拝見しました。初心者であれば、最初は 米ドル円。慣れてくれば ユーロ米ドルをするのがいいでしょうか。ボンド米ドルは値動きが大きいので初心者は手を出さないほうがいいでしょうか。また、動画の中で話されている リスクオフ、リスクオン というのはどういう意味でしょうか。宜しくお願いします。
通貨ペアは、最初は米ドル円、慣れてくればユーロ米ドルと増やしていくのが良いです。
ポンドは初心者は避けた方が良いです。
「リスクオフ」「リスクオン」はGoogleなどで検索すれば意味がすぐ出てきますよ。
最初は通貨名を覚えるのに苦労
しそうですが早く覚えて
慣れたいですね。他の通貨も
学んでみたいです。お金の単位は
全世界で何種類ありますか?
世界で200種類程度の通貨が存在するとされていますが、FXで取引できる通貨ペアの種類は10~20種類程度となります。
基軸通貨とは?
どういう意味でしょうか?
また、円は、基軸通貨にならないのはなぜでしょうか?