こんな疑問を解決!
- MT4おすすめのインジケーターは?
- インジケーターの使い方は?
MT4(メタトレーダー4)でFXをする際に、必ず使うのがインジケーターです。
しかし、MT4にはたくさんのインジケーターがあり、「どのインジケーターを使えばいいのか?」「おすすめのインジケーターはどれか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、現役プロがFXでこれだけは絶対に使いたいインジケーター10種類を厳選し、紹介していきます。
この記事を読めば、おすすめインジケーターだけではなく、各インジケーターの使い方も学べますよ!
鈴木 拓也
株式会社フィンテラス代表取締役
- 三井住友銀行で為替ディーラー業務を経験して独立
- 純資産4億円をFXや株で運用中|2023年利益+5,000万円超
- 著書「7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本」「世界一やさしい FXチャートの教科書 1年生」など
- 公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト
目次
MT4でおすすめインジケーター10種類
MT4で使うべきおすすめインジケーターは以下の10種類です。
それぞれ、トレンド系、オシレーター系、その他のカテゴリーで分けています。
MT4でおすすめインジケーター(トレンド系)
- トレンドライン
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- フィボナッチ
MT4でおすすめインジケーター(オシレーター系)
- RSI
- MACD
- RCI
MT4でおすすめインジケーター(その他)
- 日本時間
- 市場の色分け
ここで注意点としては、全てを同時に使う必要はありません。
テクニカル分析は数が多ければ多いほど有利というわけではありません。
トレンド系と、オシレーター系のインジケーターを上手に組み合わせて使うことで効果を発揮しますので、自分が使いやすいと感じるものを選ぶようにしましょう。
まだMT4を持っていない人は、無料で作れるので以下の記事をご参考下さい。
記事:MT4(メタトレーダー4)とは?ダウンロードから使い方をプロが解説
インジケーターの入れ方を確認したい人は、以下の記事をご覧ください。
MT4インジケーター①:トレンドライン
トレンドラインはチャート上に斜め方向に線を引くインジケーターです。
かなりシンプルですが、一度トレンドラインが引けるとそのライン上で反転する可能性が高いため、エントリーポイントを見つけるのに役に立ちます。
また、トレンドラインに加えて水平方向に線を引く水平線と組み合わせて使うことで、かなり高勝率なトレードが実現できます。
記事:トレンドラインで荒稼ぎする引き方とFX取引手法を現役プロが解説
記事:トレンドラインを自動でMT4/MT5チャートに引く方法
MT4インジケーター②:移動平均線
移動平均線はFXの代表的なインジケーターの1つです。
過去一定期間の終値の平均値を結んで表示したもので、移動平均線の向きやローソク足との位置関係を確認することでトレードができます。
例えば、移動平均線の向きが下向きであればトレンドは下降トレンドであり、売りを狙う場面となります。
逆に、向きが上向きであれば上昇トレンドであり、買いを狙う相場状態と言えます。
期間の異なる複数の移動平均線を表示させて、クロスを売買シグナルとする手法もあります。
これが「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。
期間の短い移動平均線が期間の長い移動平均線を下から上へ抜けたらゴールデンクロスで買いのサイン、下から上へ抜けたらデッドクロスで売りのサインとなります。
MT4インジケーター③:ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは為替レートの変動率(ボラティリティ)の変化に注目したインジケーターです。
変動率が大きくなるとバンドが広がり、変動率が小さくなるとバンドは縮まります。
ボリンジャーバンドの±1σ、±2σ、±3σの標準偏差は、±1σは68.26%、±2σは95.44%、±3σは99.74%の確率で為替レートがそれぞれのバンド内に収まることを意味します。
ボリンジャーバンドを使った有名な手法は、バンドの広がりや縮まりに着目する「スクイーズ」と「エクスパンション」です。
スクイーズは値動きが小さくバンドは縮まっている状態であり、その後、レートが急に動くことで変動率が大きくなりバンドが広がります(エクスパンション)。
その初動をとらえるのが、ボリンジャーバンドを使ったトレード手法です。
MT4インジケーター④:一目均衡表
一目均衡表は日本人が開発したインジケーターで、その名の通り、一目で相場の今後の方向性を視覚的に予想することができます。
一目均衡表は、「転換線」「基準線」「遅行スパン」「先行スパン1」「先行スパン2」の5つから構成されています。
一目均衡表を使ったトレード手法は、「三役好転」と「三役逆転」があります。
三役好転の完成パターンは、以下の3つの条件が全て揃った時で、買いシグナルとなります。売りの場合は、三益好転の反対のケースです。
三役好転の条件
- 転換線が基準線を上抜け、基準線が横ばい、もしくは上向き
- 遅行線が過去の為替レート(ローソク足)を上抜け
- 現在レートが(ローソク足)が、雲の上限を上抜けた
MT4インジケーター⑤:フィボナッチ
フィボナッチは、38.2%、50%、61.8%と言った黄金比の数値をチャートに当てはめて、反転ポイントを予想するインジケーターです。
主に、トレンドの一時的な「押し目・戻り目」の位置を予想する「フィボナッチ・リトレースメント」と、トレンドがどこまで拡大するかを予想する「フィボナッチ・エクスパンション」があります。
例えば、フィボナッチ・リトレースメントでは、上昇トレンドの最中の一時的な下落(押し目)がどこで止まるのかを予想し、エントリーポイントの選定に利用することができます。
一方で、フィボナッチ・エクスパンションでは、現在進行している上昇トレンドがどこで止まるのかを予想し、利益確定の目安に使う事ができます。
記事:フィボナッチエクスパンションとは?MT4での引き方と使い方
MT4インジケーター⑥:RSI
RSIはオシレーター系のインジケータ―で、買われ過ぎ・売られ過ぎといった相場の過熱感を示します。
一般的に、RSIが70%以上で買われ過ぎ、RSIが30%以下で売られ過ぎの状態を示します。
しかし、だからと言ってRSIが70%以上で買われ過ぎだから売り、RSIが30%以下で売られ過ぎから買いをしてはいけません。
これは、本当に強いトレンドの場合、RSIが70%以上・30%以下でも、その状態が続いて更にトレンドが続くからです。
RSIを使った有名な手法は「ダイバージェンス」と呼ばれるものです。
これは、為替レートとRSIの逆行現象を示し、近々、トレンド転換が起きる可能性を示唆しています。
RSIのダイバージェンス
- (1)為替レートは上昇・RSIは下落
- (2)為替レートは下落・RSIは上昇
MT4インジケーター⑦:MACD
MACDは「移動平均収束発散法」と呼ばれ、移動平均線を発展させたインジケーターです。
MACDは、2つの移動平均線(正確には指数平滑移動平均線EMA)の差を取った「MACDライン」と、MACDラインの移動平均線である「シグナルライン」から構成されています。
使い方は非常にシンプルで、MACDラインは2つの移動平均線の差を取ったものなので、MACDラインがゼロ値をクロスする時点で売買します。
MACDのゼロラインとのクロス
- MACDが下から上へゼロラインを上抜けすれば買いシグナル
- MACDが上から下へゼロラインを下抜けすれば売りシグナル
MT4インジケーター⑧:RCI
RCIはRSIと同じように、買われ過ぎ・売られ過ぎを示すオシレーター系のインジケーターです。
RCIを使ったトレード手法は、以下の通りです。
買いシグナル
- -80%を下から上へ抜けた時
- マイナスからプラスへ転じた時
売りシグナル
- +80%を上から下へ抜けた時
- プラスからマイナスへ転じた時
MT4インジケーター⑨:日本時間
テクニカル分析のインジケーターではないですが、「MT4で日本時間に変更」のインジケーターも役に立ちます。
MT4は「GMT(グリニッジ標準時)+2時間」(冬時間は、「GMT(グリニッジ標準時)+3時間」)が使われているので、日本時間との時差があります。
MT4の表示時間と日本時間との時差
- 3月~11月(夏時間):-6時間
- 11月~3月(冬時間):-7時間
頭の中で上記の計算をすれば日本時間が分かりますが、混乱しますよね。
そんな方におすすめなのが、MT4で日本時間を表示するインジケーターです。
このやり方については、以下の記事でゼロから詳しく解説をしていますのでご覧ください。
MT4インジケーター⑩:市場の色分け
最後に、MT4で市場毎に色分けするインジケーターもおすすめです。
東京時間、欧州時間、NY時間でトレンドの出やすさや値動きの特徴が異なりますので、過去のチャート分析をする際などに時間をいちいち確認しなくても視覚的に把握できます。
記事:MT4で市場(東京・欧州・NY)毎に色分けするインジケーターと方法
MT4インジケーターのまとめ
今回の記事では、MT4のおすすめインジケーター10種類を紹介しました。
全て無料で利用できるインジケーターです。
どれも役に立つものばかりなので、是非、試しに使ってみましょう。